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南陽~米沢探訪してきました!

どーもっし! 雨愁軒経です。
今夜更新のはずの『ヒロイアゲーム』13話に何故か応援を付けてもらえていると思ったら、投稿時間ミスってたぜいぇい!

そんなポカをしつつ、本日は山形県は置賜地方まで足を伸ばしてきました。
はいそうです、今回のノートはくっそ長文です。悪しからずwww

図書館巡りだー!と意気込んだのはいいですが、そっちでは目的の収穫はあまり得られませんでした……
所縁のある偉人の伝記の中には、名前さえ存じ上げなかった方もおり、『果樹王ニシキ』を書く場合のメモは増えました。が、今回の目的は『オナカマ第三部』に向けた民話・伝承・伝説の方だったんですよね。
発掘品の報告書だとか上杉家文書の写しがあったりと歴史的な蔵書は間違いなく高い図書館でしたが、ワシ別に学者目指すわけじゃないからなあwww
今欲しいのは上杉ではなく八幡太郎義家なのですよ。

手ノ子八幡を足がかりにするなら飯豊町まで入り込んだ方が良さそうなのですが、調べる限り、飯豊にあるのは図書館というよりも『図書室』なんですよね。
ネット経由で当たりを付けてから直接土地に乗り込んだ方が良さそう?

そんなわけで、グーグル検索の住所とマップのピンとHPの住所が全部違っていて迷子になりかけた高畠の図書館に寄った後は、ちょうど道すがら亀岡文珠様の看板を見かけたこともあり、南陽の図書館に寄らず観光ルートへ移行。
ふらっと気ままに。ぶらり旅の醍醐味ですよね。

色々寄り道しましたが、大きく三つをご紹介。
○亀岡文珠
○安久津八幡神社
○鶴布山珍蔵寺



まずは亀岡文珠。日本三文珠の一つ『出羽の亀岡』で、毎年受験シーズンになると合格祈願の御祈祷の様子がニュースになります。
石段を登って羅漢像が見えてきた辺りで、ざああっと風が吹いて木々を揺らしました。特別風がある日でもないし、この後は帰るまで凪いでいる、大きな寺社を訪れた時のこの現象は、個人的には気の引き締まる思いがあります。きっと、ちゃんと見られているんでしょうね。
社殿でお参りをして、利根水をいただきに奥へ。『ムカサリ』作中で、ヨジロウがコーヒーを淹れていた聖なる水です。そのため、「利根水を持ち帰らないでください」と書かれた札にふふっとなりました。だってよ、ヨジロウ。
札といえば……愚痴になるのですが。境内の壁から柱から、いたるところに「落書きをしないでください」とあるんですよ。それでもすごいんです、落書き。それも、ヤンキーのマーク付けとかではなくて、合格できますようにとか、勉強頑張りますとか、願いが書かれてんの。あのさあ……お前ら何しに来てんだよ。マジで。非常に遺憾ですね。こういうことをする奴らに限って、その図太さで真面目な人を潰すんだろうなあ。はあーつっかえ。
書くべきねがいは書くべきところに、というわけで、私は初穂料500円をちゃんと納めて護摩木に決意をしたためて来ました。なんて書いたかは内緒ww
ちょうどお昼時だったので、帰り際に売店のべっぴんなお姉さんから買った『知恵の焼き団子』。美味しかったなあ。甘じょっぱいお味噌で、歯ごたえももっちりやわらか。何個でもイケる。お味噌に糖質の組み合わせでアゴも動かせるので、『知恵の』の名の通り勉強のお夜食にも良さそうですね。



次に、高畠町内にあった安久津八幡神社へ。
道の駅の向かい側に、茅葺の復元竪穴式住居と三重塔がでん!とそびえる趣ありすぎな景色の中にあります。さすがまほろばの里・高畠。桜の時期だと三重の塔がもっと綺麗なんだとか。
やはり米沢周辺は前九年の役の関係で八幡太郎(源義家)の陰がちらほらあるせいか、立札が面白かったです。普通「~~によって建てられた後、源義家によって移されたとされています」で終わりですが、わざわざ「が、定かではありません」と書かれているんですよ。いやもう※諸説ありがベースなんだから書くだけ無粋よとwww
神社入り口の三島池にも鎌倉権五郎景政についての記載はなかったんですよね。『ニシキ』で主人公の父親を屠った闇邪鎧のモデルでもある景政は、義家サイドで戦った猛将で、安倍一族討伐の折には、戦の中で目を射られ負傷しながらも勝利を収めました。矢を引き抜くために景政の体に足をかけた者をぶっ飛ばし「俺を踏むとか舐めてんのかてめーぶっ○すぞゴラァ!」とブチ切れるくらいの益荒男ぶり。
その後この地で休み、三島池を辿って源泉の弘坊水(白鷹町)で目を洗ったという逸話があるのです。そのため、景政が片目を失ったように、この池の葦も片葉になったのだとか。
こういうことを書きたくなかった理由があるのかな?この土地の人が安倍氏側だったとか。
あとは個人的に気になったのが、三島池の隣にあった『岩駒稲荷』。一般的に作物(水)周りのことに対して建立される稲荷ですが、この子は岩。祠の裏に小さな摩崖仏があって、彫られた大岩が『旗立岩』と名付けられていることからネームドの稲荷だと思うんですけど、由緒が出てこん……。『旗』を立てたなら、それこそ八幡太郎関係なのかな?



そして鶴布山珍蔵寺。
図書館で見つけた郷土誌の中に、『泣いた赤鬼』はもちろんとして、『鶴の恩返し』があったんです。なんじゃらほいと思って調べると、あの民話、南陽市が発祥なんですってね!?知らなかったー!もっというと熊野大社の近くなのにもびっくり!
お寺の名前も、鶴が織った布『鶴布(かくふ)』に、お話の主人公である『珍蔵(ちんぞう)』と書いて、かくふざん‐ちんぞうじ。珍蔵さんが仏門に下ったことがはじまりとされているんだとか。なにそれしゅごい。数ある日本昔話、逸話の舞台のモデルですよーみたいなのはたまに聞きますが、その話の延長上にある寺院とか超激レアですね。
境内には生態系なのか、ぷらーんと糸で垂れる毛虫がちらほらww彼らを躱しつつ奥へ。すると、温かな昔話のように、とても温かな掲示板がありました。
すごく感動したので、以下に記します。

『お墓参りの心得』
一、先ず本堂のご本尊さまにお参りしましょう。
二、正月・春彼岸・盆・秋彼岸にお参りしましょう。
三、祥月命日にはお参りしましょう。
四、誕生日にもお参りしましょう。
五、祝いごとがあればお参りしましょう。
六、夢をみたらお参りしましょう。
七、迷いがおきればお参りしましょう。
八、歎きがあればお参りしましょう。
九、感謝と報恩のためにお参りしましょう。
十、近くに来たらお参りしましょう。
(ここまで)

……素敵。本当に素敵。かく在るべしという姿そのものですね。檀家ではないので奥のお墓にまでは立ち入っていませんが、きっと綺麗にされていることでしょうね。
亀岡文珠に落書きをした不埒不貞の輩はこれを百回写経してください。

この珍蔵寺は紅葉のスポットでもあるそうなので、また機会があれば、熊野大社と併せて訪れたいものですね。


そんなわけで、置賜地方探訪レポートでした。添付画像は亀岡文珠さま。
次回にはもっとピンポイントで迫れるように準備をしてから臨みます。

ではではーノシ

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