鷹羽 玖洋

この作品は第8回創元SF短編賞において、長谷敏司賞を頂いた短編小説『銀の滴降る降る』の改稿作です。カクヨムへの掲載に当たっては、東京創元社様へ確認済みです。

ファンタジー世界を旅する《自分》の日記。不定期更新。

北極洋海底。人類の避難要塞の防衛を担う狗頭は、軍用開発獣と神経接続して共闘するキメラ兵の一人。優秀な戦士だが、半年前の新型敵との戦闘において部下の一頭を失って以来、悪夢に悩まされ…

はるか遠い未来、はるか遠い宙域で――すでに廃棄されたはずの銀河系辺縁電報局から流れるのは、いつ、どこともしれぬ深宇宙を旅した航宙士たちの物語。永遠に明けない夜の闇を往く彼らが目に…

昔、夏祭りで金魚すくいをやった時の思い出――日記、イヤ言い訳を、普通に書くのじゃツマランので京極●彦御大ふうに書いたもの。いい話を装った笑い話です。

人と魔獣の関わりをテーマにしたハイ・ファンタジー世界構築のための掌編集。不定期更新。

地球崩壊から二億年超。銀河に離散し、それぞれの宇宙放浪期間を経て多様な天体に根付いた人類が、盟主星アルテラの下に新社会を築く時代。最先端の生命学研究所、通称ＡＩＶＲに所属するフィ…

星の生まれるところを探しに行った青年の掌編。小説というより散文的なものです。

KAC2023 お題『ぬいぐるみ』 思いつきでサッと書いたライトな品です。

神々の愛でたもう美の諸相が、いかにしてしたたかな商人を危険な賭けに誘ったか。そのいきさつを、本人の手蹟になる文よりここに要約する。若い夜盗の詭計と親切心のこと。つけたりとして霧の…

谷間の街の一角に、一つ目不死鳥の紋章を掲げた小さな錬金素材店がある。店主は優秀だが、下級術師の免許しか持たぬ男。弟子に、翼に奇形を持つ有翼人種の少年が一人。店主の創りだす不思議な…

銀河辺境の宇宙コロニー。暗い星野を臨む店で、バーテンダーは給仕中に三人の航宙士たちの奇妙な会話を耳にする。鬱々としたようすの彼らは、どうやら死んだ仲間の弔いに百物語の会を催してい…