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童貞ってなんだ

童貞文学大賞という企画に参加しました。つまり自作語りのターンです。それにしても評議員三名に講評付きってこの企画豪華すぎでは? 主催者の方の熱意が感じられます。

で、童貞とは何かという話。

これは「人間とは何か」みたいな問いと同じだと思うんですよ。イケメン童貞もパリピ童貞も定義的には存在し得るわけなので、童貞というのはあらゆる可能性を内包しているわけです。我々は童貞とは何かを問うのではなく、我々こそが童貞に問われているのではないかと思います。

そのうえで、じゃあ童貞らしさとか童貞性というのはなんなんだ? という疑問も出てくるわけですが、それもまた答えは一つじゃないんだと思います。童貞というのはあくまで過程で、その結果として生み出されるのが童貞性なんじゃないか、つまりどのような状況に置かれるかで出力されるものも変わってくる。

はい、前置きが長いですね。
要するに童貞らしからぬ状況に置かれた童貞から生み出される童貞性というのを書いてみたかったのです。そして僕が行きついた童貞性とは「据え膳を食わない」、つまり「やれるのにやらない」というメンタリティでした。
これをテンプレート的な童貞のイメージになるべく頼らず、過去の引き出しを漁りながら表現しようとした結果ああなりました。正直うまくいってるかどうか自分ではよくわからないのですが、「こういう童貞もいるんだな」と誰かに思ってもらえたなら幸いです。

まさか童貞について本気で語る日が来るとは思ってもいませんでしたが、一見馬鹿馬鹿しいように見えてかなり壮大なテーマでした。他の方がどんな童貞を描くのか、今後も目が離せない企画でした。

では今月はこんなところで。

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