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夜をいくつ越えて


載せ終わりました。


オレンジ文庫ノベル大賞に送ったものです。
結果は四次落選でした。
初めて公募に出したのですが、三ヶ月くらい狂ったように集中して書き連ねて出来上がったものです。


何を書けば良いのやら。いや、書きたいことはたくさんあるのですが。

優夜については、よく食べよく眠りよく遊ぶ大人として書きました。夏の暑い日、近所の古い駄菓子屋さんでアイスを食べていると、プール帰りの子供たちが駆け寄ってきて流行りのゲームを一緒になってやるような大人です。作中で朝臣が言っていますが、でもある日突然消えてしまうような、夜の闇を持っています。

朝臣については、優夜とは真逆で、規範から外れたことはあまりしない花を好む誠実で優しい子供として書きました。優夜を探しに暑い中あるき回り、駄菓子屋さんで子供たちに囲まれる優夜の姿を見つける役割です。うん、朝臣はきっと鎌崎からその役目を貰うことがなければ、優夜とは花壇で話す以上の仲にはならなかったのだと思います。

鎌崎については、昼のような明るさと強さを手に入れた女性として書きました。この人は唯一優夜に怒鳴ることが出来て、優夜から信頼され愛されている。優夜と同じくらい苦労も努力もいっぱいして、ここまで生きてきた人です。駄菓子屋さんで優夜と子供たちと、結局朝臣も巻き込まれて一緒に遊んでいるのを見つけます。別に男に生まれなくたって良かったじゃん、と思われるかもしれませんが、どう生きるか、を決めた人として書きたくてそうなりました。

作中に出てきた人間一人ひとりに物語があるのですが、割愛します。好きなときにまた書きます。

選評を初めてもらいまして、文章力ないっすね! と書かれて、いや本当にすみませんって思ったり(本当に文章力無くてすみません)ラストはあれで良かったの? と書かれて考えたり。
まあでも、優夜も暁も金によって生かされて金が大好きな人間なので、賞を貰って賞金と賞状を朝臣に見せるところが分岐点かなと思います。優夜は絵画で人を救うとは毛頭思っておらず、そもそも金を払わない人間の悪評が何か?  とすら思っているので、見えるもので讃えられるというのは彼女自身にも合っているのではと思いました。

応募するまで死ぬほど読み返したし誤字脱字変な文章をめちゃくちゃ直したので、もうこれをどうにか直してどっかに出してやるぜって気持ちはありません。あとね、後日談というかこの後の話が書きたかったのでカクヨムに載せました。気が向いたら書きます。

火霜先生が言っていた通り、臥龍鳳雛の二人が書きたかったので、書けて満足です。
あの龍は、優夜であり、鎌崎であり、朝臣でもあり、あなたでもあります。これからが楽しみだ。

死にたい夜を越えて、生きられない明日を待って、それでも生きていく。

生きて会えて嬉しいです。
またどこかで会えますように。

ハートも栞もありがとうございます!
感想もここつまんなかったよもお待ちしてます! たくさん聞かせてください。

20220923



@pi-taさん、レビューありがとうございました!



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