こんばんは。早いもので四月も折り返しとなりました。Schutz von Ledoも20万文字が間近に迫ってきました。長かったエグザトス編も終わり週半ばくらいからケイニア編へ突入しました。序盤から怪しい雰囲気満載ですが今回は色々と難しい立ち回りを求められるレド個人の活躍が見どころでしょうか。
シュヴァンレードやリアリスの問題に加え、業歪との戦いも待ち受けています。意外なゲストも登場予定なので心待ちにしていて頂ければと思います。
恒例の設定話ですが、今回は祝福同盟の構成について。ここまで既に十侯のうち九侯までの存在が明らかになっています。
ドゥーリッド……中央北
ランブルック……北端
イヴネム……北西
エスジータ……西南
エグザトス……中央南西
ケイニア……南端
ウィゼ……中央南東
??……東南
ハウゼッツ……東北
ソルベイユ……北東
恵みの地を北からランブルック・ドゥーリッド・エグザトス・ケイニアと南に抜けていき、四領を挟んで西にイヴネムとエスジータ、東に他の四領が置かれているような形になっています。
イヴネムとエスジータの分裂については既に触れた通りですが、他の領土にも同じように分裂の歴史があり、東方向にあるウィゼ以外の三領とドゥーリッドは元々一つの国であり、ウィゼとエグザトスも連合を組んでいました。
大戦乱の前から同じ領土を維持できていたのは地理的に護られていたランブルックとケイニアくらいで、そのランブルックも事実上消滅してしまっているため結果としてケイニアがもっとも古い歴史を持つこととなっています。
当然、元々一つの国だった地区同士の結びつきは強く、物語冒頭旧ドゥーリッド家臣団がハウゼッツから新領主を迎えようとしたのもそういう関係からです。
現状、ドゥーリッドとランブルックが消滅したことで東方連合が領土的にエグザトスと拮抗する力を手に入れ、分割に加われず揺れるウィゼへ誘いを持ちかけたりエスジータを第二のドゥーリッドにするべく強硬姿勢を取るなど対立を鮮明にしています。
ラルフレートがエスジータを守るように動いたのは必ずしも自分の利益のためだけでなく、自領の防衛上敵対勢力に包囲されることを避けたいということもありました。もちろんイヴネムへの働きかけも怠らず、ウィゼの引き止めにも前向きですがいちばん重要なのがケイニアとの関係改善です。
こうして物語はケイニアに収束していきます。レド自身がこれまでの精算をするべくひとまずの旅の目標とした地は、同盟内の対立関係に決定的な楔を打ち込む事にもなりかねない重大局面を迎えて波乱含みです。
さて、来週ですけど私用で出かけるため近況はお休みかも知れません。なるべく更新は欠かさないようにします。
春の陽気から初夏の陽気も感じられるようになりました。皆様も健やかな日々をお過ごし下さいませ。