昨夜、新作『vannsprut_jente〜少女は水を跳ね、空に舞う』を公開しました。
https://kakuyomu.jp/works/16817330648635192298昨今の異世界ファンタジーからは明らかに外れた作品で、自分でもやっぱり童話ジャンルのほうが良かったなと思うのですけど、今回は様子見です。今まで異世界の話を書いているのに異世界ファンタジーにするのを避けてきたので。
内容ですが、ほぼあらすじの内容で全てを網羅してしまっているのでここでは触れません。
気を遣った点としては極力機械を出さないようにすることと水の性質についてはすべてを語らずに断片的な描写を組み合わせて推測してもらうこと、水跳ねのルールを単純かつ奥が深いものとして描くことの三点です。
機械を出さないのは水の世界という設定上、どうしても環境破壊に繋がりやすい機械を出したくなかったんです。また、世界観がのんびりとした雰囲気なので機械を出すとそれを損ねてしまうという理由もあります。
水の話は世界観の根幹にまつわる話でもありますけど、「水たまりを踏んでジャンプする」という世界をいかにして成り立たせるか、というのを考えた結果です。詳細を説明しようとすれば出来るのですけど、説明するとそれだけで結構尺を取る上に内容的に面白くなくなると思って、最初から書く気はなかったです。
反対に水跳ねのルールは書くのに時間をかけました。あの世界では誰もが一度は遊ぶものという設定上、楽しく遊べるルールじゃないといけないので、考える要素を入れたりデュエル形式にしたりととにかく面白さが伝わるように書いたつもりです。反面、ここが最も説明くさい内容なので読んでいて辛いかな、と考えたりもします。
作者的にはイングリーデゥがお気に入りです。ライバルであると同時に大の親友でもあるというのを的確に描けたんじゃないかなと思います。主人公のユリエに比べるとやや大人な雰囲気がありますが、それを含めて好きなキャラです。
今回はTwitterでテーマ案四つを提示して投票してもらった中から選ばれた「水たまり」の物語を描きました。お題を選んでもらって書くのは二度目くらいかと思いますけど、楽しく書かせていただきました。投票に参加された皆様には厚く御礼申し上げます。
もちろん作品を読んでくださった皆様にも御礼申し上げます。これからもより良い作品を書けるよう楽しく精進していきますので、よろしくお願いいたします。
次の機会にまたお会いしましょう。寒くなりましたので、皆様も防寒をお忘れなく。