毎日更新していた、『音曲士オフィーリアと水のエルフ』が、完結しました。最初に構想を立てたのは、2021年の12月だったので、完結までに1年半もかかってしまいました。
その時に書いた近況ノートから引用すると、こんなことを言っていましたね。
”世界観の設定は、トールキン大先生に頼って、指輪の大戦争が始まる少し前にしようかな、と思っています。かつ百合なので、主人公は人間の女性とエルフの女性のバディ。
つまり、なろう系要素は全く無しです(コアな百合ファンにウケればいいや)”
実際の設定は、「魔王との戦争の1000年後」になりましたが、その他の設定や章立ては、ほぼこの時の構想のまま書き上がってます。「コアな百合ファンにウケればいいや」と書いた通り、ブクマしてくれた人の属性を分析すると、百合ばかり読んでる読専さまが56%。百合作家さまが15%で、71%がコアな百合ファンという結果になりました。これは本望。
エピローグの最後に書いたように、第二部以降の構想というか、プロットアイデアは、もう出てきているのですが、第一部でもこんなにかかってしまったので、書き上がるのはいつになることか……
ちなみに、今想定しているプロットを、簡単に書いておきますね。また第二部が完成した時に振り返ってみると面白いので。
第二部 音曲士オフィーリアの卒業
潰してしまった喉の治療のために、ウィローとオフィーリアはフォリアノ・ベラ・プルラント音楽学校に行きます。アウトゥームナ先生に紹介された医師には会えましたが、フォリアノの学内では、エルフの生徒以外の治療はできないと断られ、替わりに薬草の処方箋をもらいます。
元ルームメイトだったビーリディスとの再会や、プリントンで卒業試験を放棄しろと脅迫してきたエルフと、その父親である校長との絡みを描きつつ、治療が終わって声が出るようになってからプリントン音楽院に行き、卒業試験を受けます。
そして再びフォリアノ音楽学校に戻って、因縁の対決へ。そこで明かされる、プリントン音楽院とフォリアノ音楽学校の創立時からの、秘められた意図とは。
第三部 音曲士オフィーリアと始まりの歌
エステュワリエンの東の丘の上で、再建した館に再び住み始めたウィローとオフィーリア。そこに水の桃源郷からアームニス・リカレストの手紙が届く。兄のネセト・リカレストの消息がわかったと。彼は、本当にオフィーリアの曽祖父だったのか? 祖母は、ハーフエルフなのか?
幼い頃に、ネセトに習った音曲の記憶を頼りに、ルーツを探る旅に出るオフィーリアとウィロー。
第四部 音曲士オフィーリアの愛弟子たち
館の中で、エルフと人間の両方の子供を生徒にした音曲の塾を開くために、準備に奔走するオフィーリア。塾の一期生の生徒の中から、プリントンで本格的に学びたいという生徒が出てきて。
しかし、東方の国から、また魔王の不穏な動きの噂が入ってくる。
まあ、こんな感じです。第一部は、ファンタジー小説を募集している公募に出す予定なので、そこで引っ掛かったら、もっと加速するかもしれませんね。