• 恋愛
  • 歴史・時代・伝奇

榮織タスクさん『悪食』レビューを書きました。

榮織タスクさん
『悪食ーあくじきー』
https://kakuyomu.jp/works/16817330648667642752

レビューを書きました。


こちらの作品、是非、ネタバレなしで読んでいただきたいのです。
ダークファンタジー、現代ファンタジーでウズウズしたら
その勢いで読んできてくださいませ!





以下、ネタバレを回避していない個人的な感想です。





作中一番ぞわぞわしたのが、香澄ちゃんの登場。
「私の記憶ではミッチーだったのに」というセリフ。

悪食の影響で事実まで歪む=いたはずの人がいなくなり、つじつま合わせの変更が起こり、いなかった人間が現れる。大切な人の在り方も変わってしまう。
そのロジックを『哀しい』と、読者としてはっきり感じられるようになったのは彼女の登場の後から。

よく「怒られるうちはいい、気にかけてもらってるんだから!」とか「好きの反対は無関心」とか言いますけど。
記憶にも記録にも残らないって、辛すぎる。
悪食による捕食に懲罰の意味があるとしたら、なんて無慈悲な罰なのでしょう。

榮織さんご自身から、悪とは何かもテーマの一つ、と伺いましたが。
私は「悪に見合う罰とは」を考えさせられております。

2件のコメント

  • ステキなレビュー、そして解説。
    本当にありがとうございます!

    悪食の影響に関しては、良い点と悪い点をそれぞれ提示しました。
    自分達でも気づかぬうちに、自分の今が書き換えられていたら。
    それに気づくことは果たして幸せなのか、それとも不幸なのか。そういった部分を浮き彫りにすることが、この題材を書くうえでは避けて通れないファクターだったと思います。

    香澄というキャラクターは、悪食による改変の悲しさを背負っている人物です。ですが、それに負けない、立ち向かう心を持っている強い女性としても描きました。

    レビューも感想も、本当に嬉しかったです。
    心よりお礼申し上げます。
  • 榮織さん、こちらこそありがとうございます。

    気づく幸せか不幸か… それもまた考えさせられますね。
    考えることの多い物語、読めて良かったです。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する