榮織タスクさん
『悪食ーあくじきー』
https://kakuyomu.jp/works/16817330648667642752レビューを書きました。
こちらの作品、是非、ネタバレなしで読んでいただきたいのです。
ダークファンタジー、現代ファンタジーでウズウズしたら
その勢いで読んできてくださいませ!
以下、ネタバレを回避していない個人的な感想です。
作中一番ぞわぞわしたのが、香澄ちゃんの登場。
「私の記憶ではミッチーだったのに」というセリフ。
悪食の影響で事実まで歪む=いたはずの人がいなくなり、つじつま合わせの変更が起こり、いなかった人間が現れる。大切な人の在り方も変わってしまう。
そのロジックを『哀しい』と、読者としてはっきり感じられるようになったのは彼女の登場の後から。
よく「怒られるうちはいい、気にかけてもらってるんだから!」とか「好きの反対は無関心」とか言いますけど。
記憶にも記録にも残らないって、辛すぎる。
悪食による捕食に懲罰の意味があるとしたら、なんて無慈悲な罰なのでしょう。
榮織さんご自身から、悪とは何かもテーマの一つ、と伺いましたが。
私は「悪に見合う罰とは」を考えさせられております。