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『心臓までダイヤモンド』登場人物

 カクヨムの目次ページで登場人物について書くと煩雑になりそうなので、この近況ノートで登場人物に関して補記します。なお、いわゆるネタバレに相当する内容はありません。

■ディー
 ディーン・ブラックボロ。男性。20歳。本土(地球)の兵士。階級は一等兵。大柄で筋肉質。短い金髪。碧眼。
 所属している部隊、挺進部隊は戦争下にある街に降りて住民の保護・救助などを行うことを主任務としている。ほとんどの兵器が安全な場所にいる兵士によって遠隔操作されるか自律稼働であるこのご時世、最も危険に近い任務であるともいえる。
 元孤児であり、同じく孤児であったリリヤという同い年の恋人がいるが、彼女の義理の父親が厳格な軍人であり、彼を認めさせるために今回の作戦に志願した。
 オングルの女性に対しては概ね好意的だが、己には女性の気持ちが理解できないという自覚があるので、積極的に寄ってくる葉薊や甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる石竹のことを苦手と感じている。子どもの撫子や、嫌われているためあまり話しかけてこない一華といるときが最も心安らぐ。

■石竹
 永田石竹(ながた・せきちく)。女性。26歳。オングルの医者。長い黒髪を編むか纏めていることが多い。巨乳。
 オングルの医者は本土の医者のような治療行為も行うが、むしろ料理人に近く、医食同源の料理で栄養管理をしている。父、母、兄はすべて騎手として死亡。現在は義妹の撫子とふたり暮らしである。オングル最年長組のひとりであり、最強の騎手を失ったときの混乱期を生き抜いてきた数少ない仲間である綿菅や苔桃のことを信頼している。

■撫子
 永田撫子(ながた・なでしこ)。女性。6歳。石竹の義理の妹。義理の姉妹であるため姉とは似ておらず、栗色の髪に琥珀色の瞳をしている。
 元は別集落の家族の娘だったが、外来種の襲撃によって家族が死亡したため、石竹の母に娘として受け入れられた。

■綿菅
 楠綿菅(くす・わたすげ)。女性。25歳。オングルの狩人。寝るとき以外は黒髪を縛って纏めている。女の中では身長が高い。
 母親は産まれてすぐに死亡。子どもの頃は父親がいたが、外来種の絡まない事件で死亡しており、その後の混乱期のあとは苔桃と同じ家に住んでいる。
 職業は狩人だが、二胡の演奏を趣味としていて、ときたまひとりで演奏をしている。

■苔桃
 白瀬苔桃(しらせ・こけもも)。女性。26歳。オングルの気象予報士。長いと動くのに不便なので髪は肩元までで、それも纏めていることが多い。黒髪。誕生日等も比較するとオングル最年長であるが、幼い撫子を除けば最も小柄。
 算盤計算で天気予報を行ったり、地震計で外来種の落着地点を計算するのが仕事。本来電子計算器がやる計算をひとりの人間が算盤だけで行っているため、もちろんその精度は弱いが、たまに役に立つ。よく無敵号の中やそのそばで作業をしている。
 かつて最強の騎手であった伯父を「おじいちゃん」と呼び慕っていた。

■一華
 菊池一華(きくち・いちげ)。女性。14歳。オングルの犬飼い。犬にべろべろ舐められたり、犬橇に挟まれたりするのを避けるため、髪は短くしている。小柄で痩せぎす。
 幼い撫子を除くと、唯一無敵号の騎手を経験していない。見上げるほどに大きいディーのことを苦手と感じているが、仲間が死んでひとりきりになってしまった彼のことは心配している。
 
■葉薊
 忠鉢葉薊(ちゅうばち・はあざみ)。18歳。採取者。
 苔桃、石竹、綿菅らの世代では混乱期によって人口が大きく減少しており、彼女らより歳の若い女となると数年歳の差が開いている。年齢が離れているだけ、石竹らとはそれほど親しくないと自分自身で思っている。十代後半のグループでは積極的に発言をすることが多い。

■蓚
 小堺蓚(こさかい・すいば)。18歳。馴鹿師。
 葉薊と同じく石竹らとは歳の離れたグループであるが、年上の女性に対しては一定の敬意を持っている。葉薊に対して、年上の女たちに失礼な発言をしやしないかと心配しているが、引っ込み思案なのであまり注意ができていない。

■リリヤ
 リリヤ・ホワイト。女性。20歳。ディーの恋人。大学生。

■エド
 エドワード・ゴールドスミス。男性。39歳。本土の対外来種軍の少尉。

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