私は何を書けばいいのだろう。圧倒的な暗闇の中で私は思う。こんなことを書いているのはほかでもない。自分という人間の愚かさと後暗さと老いを克明に感じとっているからだ。彼女が去ってから私の日常ーーそして性格、世界は一変した。一変してしまった。それがいいことだったのか、わるいことだったのか、成長だったのか、退化だったのか、答えは誰にもわからない。誰にもわからない方がいい。自分でもよくわかっていないのだから。もう少しだけ頑張ってみよう。心の中でそうつぶやく。今私は一人の女性と連絡を交換している。しかしそこに好きという感情が芽生えているのかどうか自分でもよくわかっていない。ひどく塞ぎ込んだ夜に私はこうして生きている。今日は晴れており、空にはうるさいくらいの青空が広がっている。私はこれを書いている。今日も晴れ明日も晴れ。そんな感じでいいんじゃないですか。そんな投げやりなことを言っている。汗をかいている。