私は今、自室の布団に寝転がりながら友人が来るのを待っている。これから飲みに行こうと言うのだ。外は雨。私は出来れば体を動かしたい。ああ、痩せたい。とても痩せたい。そして彼女を作りたい。遊戯王がやりたい。勉強はしたくない。毒劇物の試験がすぐそこまで来ているというのに私は勉強もせずにこうして現実逃避という名目で小説の世界にどっぷり浸かろうとしているのだから、いやーはや参ったね。まあそんなことはどうでもよくて、しかしながらどうでもいいことほど一生懸命に書くべきじゃないかというおもいも胸のどこかにあるので自由にきままに書いていこうと思うのだけれど、この世界には見えない制約というものが多すぎてかなわないなという思いがあるにはあるのであるにはある。まあ、そんなことを言い出したら一気に無法地帯みたいな感じになってしまうのだろうからある程度の制約はあって然るべきなんだろうけれど、こうしてだらだらつらつらもこもこと文章をつづっている間だけはそうした制約を忘れてしまいたい。そう願ってやまないこの頃の今日なのである。ああ、そして今日も一日が終わる。なにも成し遂げられずに終わっていく。まあそれはいいとしてしっかり小説を書くことが出来たのだから一歩前に進めたのだろう。もう少しだけ、君の思い描く方へ進んでいくがよかろう。などとまだ雨上がりには程遠い空を眺めながら私は思うのであった。今こうして益のないことを考えている時間も、いずれは過去になっていくのだろう。過去。色々あったなあ。たくさんのものが削れて、残り滓みたいな感情しかないような気がしてならないけれど。