意図せずして転生になってしまった作品を昨日投稿したのですが、異世界転生ジャンルがあまりにも大流行ということで、「異世界転生ものは却下します」と最初にお断わりまで書かれてある自主企画まであります。
貴種流離譚と共に、古来より「~の生まれ変わり」系は日本でも大人気でした。転生ものの根強い人気は当たり前であり、異世界転生が大人気なのは納得するところです。
滝沢馬琴「南総里見八犬伝」の爆発的人気だって、生まれ変わりというビビットな設定が生きたものです。前世の因縁を引き継いで生まれてきた善人悪人どもが、今生でその宿命の過去を成就するのか打破するのか否か。
本来転生ものとは物語においては非常にドラマチックでロマンチックな道具立てではないかと。
多分、「お断わり」にされてしまうのは、少なくない数の作品がゲームっぽい仕上がりなのと、異世界に転生するも転生というより魔改造された移住であり、主人公がメアリー・スー気味であること、無双、逆ハーレム展開に、「もういい」と食傷気味になるのかなと。
わたしも十代の頃は生まれ変わり系のお話が大好きだったので、異世界転生ジャンルが大人気なのはものすごく分かります。滝沢馬琴さんだって今の時代の人ならば、大歓びで南総里見八犬伝をネット小説としてお書きだったと思います。