あれから一ヶ月、結局他の作品に手をつける気にもならずアルシオーネのリブート案について悶々と考えてきました。
冒頭の説明がクドい、という意見が多かったのをきっかけにリブートを決めましたが、直すとなるとそこだけ直すということができません。新しいことを考えるのでないと頭が働かないからです。
結果、ストーリー・キャラ・社会背景、何から何まで見直すことになりました。
行きづまって悩み、閃き、何とかなったと思ったらまた行きづまっての繰りかえし……そして最近、詰まりの最大の原因が旧作のプロットへの未練にあると気づきました。
プロットで、キャラクター間のドラマから結末まで既に考えていました。一部の要素を刷新するにしてもその骨子は残したい。創作仲間に下読み協力していただいてやっと完成したものなこともありますし。
ですがこの一ヶ月で新たに生まれた要素とそのプロットとの噛みあわせがどんどん悪くなってきて、あのドラマを新設定で再現することにこだわっていると身動きが取れないと感じています。
なので、一度それは手放します。
これまで考えてきた無数の要素──歯車、もしくはパズルのピースから、ちゃんと噛みあう物同士を選んで再構築していきたいと思います。
そうしてできあがったものはタイトルも「終天のアルシオーネ」ではなくなっているかも知れませんし、主人公らも別人になっているかも知れません。それでも、確かにアルシオーネの血を受け継ぐ物語です。
それを無事に世に出せるよう精進いたしますので、どうか温かく見守っていただければ幸いです。