なんのこっちゃ、というタイトルでスミマセン。
先週、アメリカ暮らしのエッセイ「番外編:関西人、フロリダを迷走する」の最終エピソード「最果ての島で猫を愛でる」をようやく公開することが出来ました。キーウェストとヘミングウェイ、彼が愛した猫達のお話は絶対に書いておきたかったんです。
……が、今回は「難産」でした。構成を考え始めてから書き終わるまで、とにかく苦しかったです。
極論:近代の有名人のお話は、二度と書きたくない。
ヘミングウェイは20世紀の人ですから、資料が大量にあり過ぎるんです。本人や家族の写真や映像も大量に残っていますし、彼の生涯に関する書籍も驚くほど多く、ウェブ上にも彼に関する記事が溢れています。彼の人生の一部は映画にもなっていますし、20世紀の偉人を扱うテレビ番組などでも色々なエピソードが既に紹介されています。
……で、「私が書く必要が、本当にあるんやろか?」と思ってしまったワケで。
「歴史上の謎が多い人物」であれば、いくらでも自分の想像を駆使して書きようがあるのですが、ヘミングウェイの人生は余りにも明け透けで、謎がないんです。とりあえず書き始めて、何度も読み直しても、「ヘミングウェイについての論文」になっちゃうんですよね。本当に苦しかった……苦しみながら書くのって、精神的に良くないです。「しばらくは文章なんて書きたくない」とまで思っちゃいましたから。
「あかん、シュリちゃん、ママ、スランプに陥ったよ」と愛猫に話しかけながら、彼女のモフモフ・ボディを愛でる日々……で、突然、思いつきました。
「もやもやした時は、大掃除が一番。作品の整理整頓をしよう!」
ということで、「たゆたうは、花緑青の間」をひとまず「完結」にしました。沖縄についてのエッセイは書き続けたいのですが、他の作品と比べてあまり需要がなさそうなものを、ずるずると「連載中」にしておくのもなあ……と思いまして。
そして、短編「古(いにしえ)は、高月と書す」と「同、其の2」を一つにまとめました。同じ高槻市のお話を、二つの作品に分けておくことがずーっと心苦しかったんです。「其の2」に頂いた応援コメントとレビュー本文は、コピペして大切に保存させて頂いています。
今後の予定ですが、アメリカ暮らしのエッセイは、細々と更新を続けて行くつもりです。が、状況次第では「完結」させるかもしれません。
実は、新しいエッセイを書き始めました。昨年の初夏からつい最近まで、実生活で悩んでいた「ある問題」に、ようやく希望が見えてきたので。短期集中で公開して、スパッと終わらせるつもりです。筆が遅い人間が、長編連載を2本持つのは大変だ、と実感しているので。最新作のハイファンタジー「静寂(しじま)の闇に」の更新頻度も上げたいですし。
最後になりましたが、フォロワーの皆さまの応援に支えられて、今までがんばってこれました。今後もどうぞ末永いお付き合いのほど、よろしくお願い致します。