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2022年9月14日の近況報告 追放ものはいじめだ。悪い奴は叩いていいといういじめだ

 今では「全盛期」と比べればさすがに下火になった、いわゆる悪い意味で「なろう系」と呼ばれる追放ものだけど、要は「悪を裁くのはいじめじゃない」っていう一言に集約されるかと。
 他の投稿サイトにもあるし、WEBと違って出版は年単位でピークがズレるのでまだ出版物では元気だけどね。
 最近のなろうでは恋愛ものが目立つようになったのは多分「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」の規格外の特大ヒット(具体的にはアニメ2期制作決定や乙女ゲームとして逆輸入など)が影響なんだろうけど。



 そもそもの話、追放ものに出てくる主人公を追い出す側が「S級冒険者」とか「王家や貴族」って言われてるけど「全然それっぽい描写がされてない」のが致命的。
 どの作品も「S級冒険者」とか「王家や貴族」らしい説得力がこれっぽちもなくて、何でこんな安直なクズがここまで出世できるんだ? って本当に疑問にしか思えない。


 主人公を追い出す側の人間が「パーティーメンバー」や「実の子供」にヒステリックに当たるのを見て「ものすごく現実味がなくて作り物」の雰囲気をどうしても感じてしまう。それは「形式美」だって言えばそれまでなんだろうが。
 加えて追い出す側は主人公に軽くブッ倒される悪役なので、北斗の拳のモヒカンと同じくらいテキトーで軽い描写でいいんだろうけど個人的にはスゲェ違和感を感じる。


 実体験した話をすると、夏場の暑い時期の仕事中に冷房器具がスポットクーラーしかない時にそれの使い方で派遣社員の人同士でもめたんですが
「派遣社員の分際で何を偉そうに!」って言った舌の根も乾かないうちにやってきた正社員の人に言われたら「正社員の方がそういうのなら従います」って手のひら返しした。
 っていうのがあったんだが、まぁ端的に言ってクズだわなコイツは。追放ものの話ではこんなクズが王族や貴族になっているようなもので本当に違和感しかなくて、その地位にいるべき人が持つ「器」がカケラたりとも見当たらない。



 それになぜどいつもこいつも「ハズレスキル」や「ハズレジョブ」の「真の強さ」に気づけないのか?
 過去をさかのぼって「ハズレスキル」や「ハズレジョブ」から英雄になった話はどこにもないのはなぜなのか?
 お話の中で人類の歴史がどれだけ続いているかはわからないが数百年、あるいは数千年以上は続いているのに誰も気づかないってのも不自然な話。


 俺も以前追放もの書いたけど読者から「ここおかしくないか?」ってツッコミが入ったこともあったんだけどその通りで、
 何も主人公を追い出さなくてもいい話だったんだよね。でも追い出さないと話が始まらないので追い出すことにした。



 最近の事例では統一教会に関してがそうじゃん。法治国家なら法律に基づいて有罪か無罪かを決めるのが筋なのに、なんか知らないけど「世界征服をたくらむ悪の秘密結社」
 みたいな叩かれ具合じゃん。肩入れするつもりはないけど「悪い奴だから叩いていい」って言ってる人は「自分が悪者になる可能性」はこれっぽちも考えてないんだろう。
 その辺は中世では死刑執行がエンターテイメントとして行われていた時代の名残みたいなものなのだろうが。



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