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『王様の舌は真っ黒け。まるで悪魔の舌のよう』 街でそんな童歌が歌われ、大人たちの間からも噂が囁かれるも その国の王であるグレモラの舌が、本当に黒いのかは誰も知らない。 どうせ根…

気が付くと剣と魔法の世界で、猫の亜人へと生まれ変わっていた！？残っていた前世の記憶や倫理観のせいで、生まれ育った裏稼業の一族に上手く馴染めず、落ちこぼれの烙印を押された俺は、表の…

死神の男が語ってくれたのは、過去にやってしまった失敗談。 人間ひとりひとりが持つ“命の灯（ともしび）”を吹き消すのが死神の仕事であり、そのために現世へと降り立ったお話。

【ツクール×カクヨム　ゲーム原案小説オーディション2022】応募作品 (読み切り版あらすじ) 魔物を倒すと金貨へと変わってしまう世界。 人々は、魔物の脅威と戦いながら生活を送っ…

宝が好きなのではない。彼女は“宝箱”が好きだった。 その母材となる木材のこだわりが好き。 材質の劣化を防ぐための薬剤の香りが好き。 楔を打ち、箱の形をつくる金属部の装飾が好き。…

『その幽霊ってね――』 それは、どこにでもあるような怪談話だった。 『土砂降りの雨の夜に、赤い傘をさして立っているんだって』 その女の姿をした幽霊は、雨の日に現れ 傘の中に…

順調に新社会人として仕事をしていたのに、年明け早々に部署を変えられてしまう。配属された先は、妖怪を元の住処へ送り返すという謎めいた部署。 妖怪返送担当――通称『怪し課』。 方…

ドワーフ族で力自慢の女戦士ミラリアと、メリア族の男で物静かなティダン神官のリュウカ。冒険者ギルドへ登録する際、偶然にもばったり出会った二人は、（一目惚れしたミラリアの猛プッシュに…

騎士団を抜け、戦いの場から身を引いた青年、フェン・メルベリー。 彼は当てのない旅を続ける中で、一つの古城を訪れた。 城の中から溢れるほどに顔を覗かせる黒い茨。 興味を引かれたフ…

黒いスーツの男アベル、白いワンピースの少女リィン。 二人は神々の悪戯《プランキス》と呼ばれた 異常現象が起こる地域を回って旅をしていた。 “雨の街” “『街にゴミを捨てたら死…

21xx年、ネットの世界が『見る』から『触れる』に変わった時代。 僕は――『カクヨム』という小説投稿サイトに、足を踏み入れる。 小説に関してはズブの素人で、いろはの“い”も分か…

えー、KAC9のお題を、ものの見事に勘違いしていました。 ある日仕事でのコミュニケーションに疲れた主人公が、世界中から『　　　　　』を消してしまう。そんなお話。

『カクヨム3周年記念選手権～Kakuyomu 3rd Anniversary Championship～』 お題：『おめでとう』 参加作品

私の街にある小さな小さな猫カフェ《open haard》。 そこを経営しているのは、国際結婚をして数十年である、八重子さんとバートさんという二人の老夫婦だった。 同級生で幼馴染…

グリム童話の世界が舞台になっている没入型MMORPG ――『Iron Heinrich』。 そこで“いばら姫”のターリアとしてプレイしていた主人公は 交際している彼氏“ハーメル…

ニシローランドゴリラのマルコ。 彼は動物園に十年近くいる古株で、人気者だった。 しかし、餌やりの時間を数分遅れただけで 職員にすら威嚇する彼のことを怖がる人もいて。 そして同時…

都内でOLをしている千恵と優花が夜のバーで出会ったのは 自分のことを『手品師』だという青年だった。 しかし、その自称した肩書きとは反して トランプも、ボールも、道具は何一つも持…

俺には可愛い幼馴染がいた。 海外で育った、金髪で背の小さい女の子だ。 英語も日本語も話せて、愛嬌もいい。 “とある一点”を除きさえすれば、完璧な美少女だった。 ――そう、その…

とある王家の召使いであるウィリアは 十六歳になる二人の王子の世話を任されていた。 幼い頃から英才教育を受け、自由奔放に育てられたアイン。 足が悪いと診断され、親からも見放されて…

“組合”の借金取りとして働くオリヴィアとガレット。 彼女たちが住んでいるこの街は、血と硝煙の臭いが立ち込めて。 過去に見ていたフクロウは、今となっては何処へやら。 “食えない…

私の通っている学園には 『名探偵』というあだ名のついた先輩がいる。 学業優秀、スポーツ万能、容姿端麗。 それでいてクラスメイトの周りで起きた事件を解決する名探偵。 ……そんな…

エイプリルフールということで、嘘を絡めた作品！ 今日一日の為に用意しました！ グリム童話の世界が舞台になっている没入型MMORPG『Iron Heinrich』。 そこで…

人々が地球という惑星を捨て、生活のステージを宇宙へと移した時代。とある宇宙コロニーでは、かつて住んでいた地球を模倣するため、長い時間をかけて様々なことが行われていた。 昼夜の概…

半年前に始まったMMORPG――【War of The Apocalypse】 このゲームでは毎月の末日に戦争が行われる。 天使vs悪魔、陣営vs陣営によっての《アルマゲドン》…

森で幼馴染を助けるため、竜に片腕を食われた二人の少年。 テリオは右腕を、クルーデは左腕をそれぞれ失った。 二人は共に孤児院で暮らし、騎士団を目指し、競い合っていた。 だが、テリ…

ボクの為に、みんなでバスを直してくれていた一ヶ月の間、『ゆうえんち』の隅々まで満喫していたようで。アトラクションのある広場の外れに、とある建物を見つけたそうです。 今日はその建…

それは、ジャパリパーク創立の理由に深く関わり 彼女たちの旅を見守り続けていた一人の研究員の記録―― 考察系二次作品。 ガイドブック等は読んでいないので、あくまでアニメを見た…

『ゆきやまちほー』を越えた先、 アリツカゲラの経営しているロッジのラウンジに タイリクオオカミの低く抑えられた声が通る。 本日お送り致しますは、夜な夜な付いてくる足音のお話――…

新任の現国教師として私立の女子高、舞薗高校へと赴任してきた主人公は、かつては小説家を目指し、結局自費出版止まりで夢を諦めた過去を持っていた。 慣れない環境が続く中で、落ち着ける…

時は二十世紀も末。 まだインターネットも主流ではなく。 技術が、町が、情報が。 何もかもがあやふやで、まるで生き物のように姿を変えていた時代。 町の所々で都市化が進んでゆく中…

皆さんは“酒の種”というものをご存じだろうか。 水に入れると、みるみるうちに溶けてゆき 美酒へと変えてしまうという代物。 今回は、それを黄泉――死後の世界へと持ち込んだ男の話…

卒業式でよくある風景―― 証書の入った黒筒を片手に、仲良しグループで写真を撮っている。 自分もその中の一人だった。 普通の卒業生だったのだ。 ……心霊写真を撮ってしま…

冬の晩―― スーパーからの帰り道で拾ったのは、 なんと超虚弱体質の吸血鬼だった。 満月の光すら、まぶしくて耐えられない。 銀のスプーンで食事もできない。 なのに態度は、一丁前…

私は最近、幽霊が見えるようになった。 いつも同じ幽霊。時間も、場所も問わない。 それはストーカーではなく、見間違いでもない。 幽霊であることは間違いなかった。 なぜならその…