どうも。海です。
タイトルの通り、『木一堂とあたしの或る日』のあとがきのようなものを書こうかなと思います。
この作品は、かつて自分が所属しておりました同人サークルへ掲載していた作品となります。
そのサークルは学生の頃に組んでいたバンドのように、空中分解してしまったわけですけども、個人的には思い出が山ほど詰まった特別な場所でした。
そんな場所のために書き上げたのが本作、『木一堂とあたしの或る日』となります。
なかなか書くのが難しい作品で、当時の自分は書き上げるのに、非常に四苦八苦した記憶があります。
それでも、自分の大好きな作品を題材に書くのだからと、無い頭をうんうん絞って書き上げた記憶があります。
個人的には過去のお話の部分がとても気に入っています。
今回掲載するにあたり、その箇所についてコメントをくださった方がいらっしゃいまして、とても嬉しくなりました。
この作品、本当は扱う予定だったのは太宰治の『斜陽』ではなく、森鷗外の『舞姫』になる予定でした。しかしながら、当時文学史にびっくりするほどのめり込んでいたせいか、書けば書くほど文学史の話にしかならず、文章の美しさに感動した『斜陽』にすることとしました。
それにしても、本って不思議なものだと思います。音楽や映画と一緒で、自分よりも遙かに年上の人とその本を通して話すことができる。それはとても魅力的なことだナァと、掲載するにあたり、本作を読み直していて考えました。
そんなことはさておき、この話では夏の午後のお話です。少しどころかかなり気が早いですネ。少しでも「アナタ」が夏を感じてくださればちょっとは成功かなと思います。
そんなこんなで明日、5月9日(木)の15:00から新しい過去作を掲載させていただきます。そちらも上記のサークル用に書き上げた一作を、掲載用に少し修正させていただきました。
それは梅雨のお話なので、本作よりは直近のお話ですネ。よかったよかった。
さて、『木一堂とあたしの或る日』をもう読んでくれた「アナタ」も、これから読んでくださる「アナタ」も。
この作品を愛してくれるのなら、作者の私はもちろん、翠と阿佐見、そして本を売りに来たあの男性も、きっと喜んでくれると思います。
これからもどうぞよろしく。
海
作品URL:
https://kakuyomu.jp/works/16818093074820817494一話URL:
https://kakuyomu.jp/works/16818093074820817494/episodes/16818093074820962218