羽鐘

ある日の午前中、午後に開催予定のお茶会に向けて準備を進める一人の女性がいた。

絶望に苛まれる現代に降臨したＡＩの神モルフェウス。完璧な物語を創造する力と引き換えに、全知全能の神は若き新人作家、結城の自我を奪っていく。 名声と引き換えにすべてを失いつつある…

二つばかし欠点がある探偵の前に死神が現れた。けれども探偵は嬉しそうで――

昔の出来事を思い出しながら書いた、懐かしい徒然エッセイです。

一言でいえば、青春を謳歌していた彼女と、青春がないのも青春なボッチ僕……そんな二人が織り成す禁断のラブコメ…… クラスの高嶺の花・白石美華が、突然この世を去った。 誰もが彼女の…

ある夜、お腹が減ってしまった妖精ピィナは空にお菓子になる魔法をかけてしまいます。

今から二十三年前。 最終神人事変と呼ばれる、西園寺蒼月と織田信長が引き起こした最悪の厄災から……全てが救われたこの日本。 一度消失した土地神は創造神によって産み出され、再びこの日…

世界で同時多発的に現れた巨大生物「魔物」 人々は貧困に喘いでいた。 そんな中、誰かが言った。 「楽園には君達が望むものが全て揃っている。命知らず達よ、楽園であるダンジョンを目指…

東京と大阪の遠距離恋愛をしているカップルがクリスマスに久しぶりの逢瀬だったものが──！？ 本編2016年に執筆した「遠距離上等！俺様彼氏」の短編になります。

【カドカワBOOKS10周年記念長編コンテスト 中間選考突破作】 『静かに始まる物語が、好きな方へ。 　悲しみごと、打ち直す──女鍛冶師の芯は、鋼のようにあたたかい』 　人…

千年前、天空の塔が崩れ人類は空と魔法を同時に失った。 技術も文明も退化した世界で、三十八歳の落ちこぼれ科学者ハルカは、ひっそりと古代文明の研究を続けていた。 訪れた遺跡を守ってい…

どこにでもいるような地味系女子、久遠紗枝。 彼女は、今日も誰とも話すことなく平凡にただひたすらに平凡に過ごしまくる……平凡を貫き通す。 それは、平凡と言う素晴らしいものと共に過…

龍人族の王子シロンがゲートを潜り抜けてやって来た先は異世界。彼はその世界の住人であるちとせと出会い恋に落ちる。

うまくいかない親子と、ある噂に興味を持って森に入る四人の女学生。 噂の真相について。

雨切 巡（あまぎり めぐる）には幽霊が見える。日常に溶け込んでいたり溶け込んでいなかったりする幽霊たちは、何故、何のためにそこにいるのか。同じ大学に通う同級生やオカルト研究会の先…

『あんこの魔女集会で会いましょう』という自主企画に参加していただいた皆さん、ありがとうございます。 有難いことにこの自主企画では52作品も集まり、素敵な魔女集会となりました。 …

深夜二時、安アパートのドア越しから丁寧すぎる声が響いてきた。 「先日、あなたに祠を壊された者です」 絶対に招いてはいけない、背筋が凍る一夜のお手軽ホラーコメディ。

「ハナ、本当は気づいてるんじゃない？ 自分の気持ち」 「自分の……気持ち？」 「ハナは、そのミツくんが好きなのよ。 幼なじみとしてじゃなくて…… “一人の男の人”として」 …

munagotonosora様の自主企画・「創作の原点」となった一冊・一本への参加作です。 エッセイというかなんというか……まぁ、思考を吐いただけです。 パンツァー型作家の戯言だ…

21XX年、AIが支配する学園都市シブヤ。 俺、榊友斗は「思考だけでハッキングできる」特殊能力を持っている。 脳内で考えるだけで、あらゆるシステムに侵入できる——それが俺の力だ…

教室の隅からいつも見ていた。 キラキラした彼女を、ずっと。 高校生活が終わる日の、少しの勇気と必然の奇跡。 第二ボタンが繋ぐ、二人の少女の優しい世界のお話です。

放課後の生徒会室に残ったのは、会長と副会長――ふたりの“魔女”。 恋の話も、失敗魔法も、全部が議題。 ツッコミと笑いで進行する、甘くてゆるい放課後の秘密会議。 本作は、星森あん…

皆さん、ポエってますか？ ポエってないならポエりましょう。 皆さんから頂いたお題で、私はポエムを作ります、このお題が尽きない限り続けていこうと思います！！！！ 皆様の参加、お待…

どこにでもいて、何の変哲もない一般会社員である吹雪は今日も会社から帰る。 会社の愚痴を零しながら、会社という抑圧に潰されそうになっている自分をなんとかして凛としないとと思いなが…

日常の風景に射し込んだ天界からの光…… ではなく。 ありふれた男女の機微。 うっかりやられてしまいそうな男の内心ギャップコメディ。

イナカ村に住む魔女のコハリーヌ。 彼女が拾い育てたカイルは絶世の美少年に成長するが、やがて村に暗雲が立ち込める。 村を救うために旅に出たカイルだが、5年後に信じられない姿で帰って…

雨の夜、ぶっきらぼうな魔女はひとりの少年を拾った。 約束を交わしたあの夜から、季節は巡り──再び、雨が降る。 少年はもう少年ではなく、まっすぐな想いを抱いた青年だった。 時を越え…

たねありけ 先生 主催の自主企画「月の清掃隊」用に書き下ろした短編です！ 拙作『永遠に咲く花を』の水月と義秀の、ちょっぴり甘い物語＿＿＿＿ 本作はこちら⬇ 『永遠に咲く花を』…

気楽に読める短編集。気になるタイトルで決めるもよし、文字数を見て読んでみるのもよし。 ジャンルに決まった方向性はないけど、できれば鬱っぽいのは書かないつもり。シュールさだったり、…

短編集です。お嫌いなものからお読み下さい。

マゼラン号、それは数人の宇宙飛行士を乗せたロケットの名称。月へと向かって航行していた彼らだったが、突如として通信が途絶える。誰もが、乗組員は帰らぬ人となったと思っていた。 「マ…

宇宙歴三百六十二年。 『うさぎが餅つきしている姿が見えると聞いていたがどこにいる！』 『超古典にあるように満月のときには魅惑的な白い姿が見られると思ったのに、どうしてカラフルな…

静かな月夜。 月を眺めてぽつぽつと会話を交わす二人の青年。 月が綺麗だから、狂っていく。

　遥か遠い宇宙で起こった キロノヴァ は、この太陽系小惑星帯にも重力波を及ぼした。重力波は小惑星群を地球との接触軌道に乗せ、その一部を接触させた。 　その結果、周回軌道が太陽に…

私が棚に置くのはどれも不穏な物語。 一度手に取って見てはいかがでしょうか？ 良質な読書体験を保証いたします。 ※基本1話完結の短編集です

かつて、戦争があった。 大陸を二つに割り、様々な逸話を産んだ『大陸統一戦争』が終結して5年、東側、西側の両陣営は自国の立て直しに追われていた。 大陸暦1972年5月、西側の小国、…

実感も湧かない"国"を守るため、これまたよく知らない"外の国"とやらの連中と殺し合う 戦場を目前にしても、心は村から離れない 同郷の仲間と隣り合い、彼らは戦場に立っていた …

だけど接点のないもの同士が近づいたり遠ざかったりすることで、物語ってものは生まれるんじゃないのかい―――？ 安曇みなみ様主催の自主企画 『おいでよ！いくら（丼）をフィーチャーし…

伝説の林檎の木の下で愛を囁けば相思相愛になれる──そんな噂を信じ、私は愛する彼女を連れ出した。真剣な想いを胸に伝えようとするが……待っていたのは予想外のオチ！？　恋と笑いの掌編ラ…

自主企画参加の為に執筆しました。 このお題で、こちらの方向にしか発想が向かない時点で小説書きでは無いなと思いますが、「イクラ丼史」をよろしければお読みください。 追記 事実関…

騎士すら歯が立たないと言われる謎の種族「バードマン」 彼らは、アヴァリア大陸三国家が誇る秘宝中の秘宝、「ユークラフの冠」を盗み出した。 世間が、秘宝は北へ逃げた二翼のバードマン…

地球近海に遺された遺構がある。 巨大な白い生命の遺体と、それを取り巻くように広がる紅い塊。 人は、この景色を生み出した勇者に敬意を表し、こう呼んだ。 イクラドン、と。

1分で読める創作小説2025　ショートショートホラー

　いくら丼小説自主企画エントリ用掌編。

「どこでもいい、掘ればある」

指揮官である私が率いる「部隊ゼロ」。彼らは勝利を重ねるが、その代償は大きい。使い捨てられる兵士たちの痛みと、私が背負う沈黙の重み――戦場の泥と血に刻まれた、名もなき信頼の物語。

猫には九つの命がある。 猫はただひたすらに純粋で、たった一人のために何度でも命を落とせる――その一言を聞くために。 これは、八つの失敗と一つの奇跡で紡がれた、猫と少女の命の物…

　並行宇宙、ロマンですよね。 　それが存在するとした場合、いったい宇宙はどうなってしまうのでしょうか？