• 二次創作

あとがき 8-Ⅳ―『正義の反対側』より「正義と悪と正しさと」―

こんにちは。
いつも作品をお読みいただいたり、評価やコメントをくださり、ありがとうございます。

最近は、まとまった時間が取れないので、釣りぐらいしかできていません……。
はやく、外典の最終話とテイルズコラボをやりたいと切に願うばかりです。


さて、今回は8作目『正義の反対側』より第4話「正義と悪と正しさと」について書いていこうと思います。



さて、未来の事件を追っていったところから、現代の異変を目の当たりにし、そして、古代へとやって来たアルド一行ですが、まずはナダラ火山でノンと戦うことになります。
余談ですが、ここを書いていた時に、四大精霊のいた場所を舞台にしようとしていたわけですが、サラマンダーはともかく、オンディーヌ・シルフ・ノームはいったいどこにいたのでしょうね。
一応、古代のマップを見た時に、オンディーヌはおそらくアクトゥール近辺に居たのではないかと憶測し、アクトゥールを舞台にしているのですが、本当はどこなんでしょうか?
いずれ、ゲーム内で描かれる時があれば嬉しいですね。

話を戻して、ノンと戦った後で、不思議とリィカが反応しましたが、これは無意識下で彼女の素性に影響を受けてのことだったんだと思います。

続いて、一行はアウトサイダーを追って、ゼルベリヤ大陸に向かいます。
外典では、西方関係者とアルド以外のストーリーキャラクターは、出てこなかったので、こういった反応になっています。
相変わらず、始めての場所に行くときは、ゆっくり観光できないような状況ですね。
ここで戦う、イルとディスとディーでのサイラスとヘレナとエイミの行動は、先ほどのノンとリィカの関係性と同じことが起こっています。
ここらへんで、徐々にアウトサイダーの素性が何となくわかってきたのではないでしょうか?

そして、最終決戦は、次元の狭間ということで、いよいよという感じですが、ここでのアンの長いセリフは、ある意味間違っており、ある意味正しいと言えます。
そして、バトルを挟んで、とうとうアン以外を倒したわけですが、この時のアンの心変わりの理由は、アルドが救けを求める声に応えたということに気付いたこと、そしてその救けを求めたのは他でもない自分であることを悟ったからです。
ここで、緑の時空の穴が出てきますが、外伝「はじまりの騎士と祈りの魔剣」をプレイされた方は、この先の展開に察しがついたのではないかと思います。

そして、時空の穴を抜けた先で、ついに真実が明らかとなったわけです。
アンが一文ごとに一人称や口調が変わったのは、アルドとフィーネが交互に話していたからで、その他のアウトサイダーのメンバーは、エイミたちだったために、こちらの時層でのエイミたちが反応し、ピンチになった時にオリジナルの個性が出てきたわけです。
その一方で、機械で補っていたために、誤作動として特定の言葉がカタカナ表記になっていたわけです。
(ちなみに、これは完璧ではない機械の誤作動であり、異時層のアルドたちの正義の誤作動でもあるということで、「せいぎ」という言葉から、ディーはさ行、ディスはあ行、イルはか行、ノンはが・ざ・だ・ば行がカタカナになるようになっています。)
また、アンを含めるアウトサイダーは全てキャラクターの名前を英語の否定を表す接頭辞にしています。
これも、否定せし者を表していたというわけです。

再び刃を向けたアンですが、この時のアルドたちの心情は察するに余りありますね。

その後、アルドの言葉を受けて、元の姿に戻ることを決断します。
そして、各地に戻ったアルドたちは、元通りの平和な世界に安堵しつつも、アンたちのことは、こころの中のもやとして、残っているようですね。
最後の、異時層のアルドとフィーネの終わり方は、なかなかよく出来ているのではないかなと思います。

さて、最後にですが、アンがポッドに入る前にアルドが語ったことですが、これは私の想いそのものでもあります。
この話を書こうと思った時も考えていたことですが、このお話を書く背景として僭越ながら話させてもらおうと思います。

今の世の中、大小様々な問題が起こり、各地でわだかまりが起こっています。
ちょっとしたすれ違いなんて、しょっちゅうあるわけです。
私は、このことについて、それぞれが自分が正義だと思っていて、自分の考えに合わない人は、悪とみなします。
そして、それを信じて疑わず、変わろうとしないから、問題が起きるわけです。
でも、実際、戦争の敵国が自国のために戦っているように、各人が自分の思う正義を基に行動しているわけです。
まさに、正義の反対側はもう一つの正義というわけです。
これは、私が大学生の時にとある教授が言っていたことです。
その正義に、耳を傾ければ、ちゃんと分かり合えるのではないか、私はそう信じてやみません。
また、正義と悪とは別に正しさというものもあります。
今回のアンとの会話で、悪だけど正しいという表現を使っていましたが、まさにこれが、第4話のタイトルの通りというわけです。
善悪と正しさは難しい問題ではありますが、これについて、みんなが思いをいたせば、世界は平和になるのでないかなとそう思います。

少々、押しつけがましいかもしれませんが、このお話を読んで、皆さんの心に何かいい意味での引っ掛かりがあれば、それほど幸いなことはありません。



さて、こんなところで、このお話については以上にして、次回からは、9作目『人たらし担当官、煉獄界に立つ』について、書いていこうと思います。

では、今回はここらへんで……

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