こんにちは。
いつも作品をお読みいただいたり、評価やコメントをくださり、ありがとうございます。
とうとう今日外典の最終話が公開されますね。果たしてどんな結末を迎えるのか、メリナやクラルテは何者なのか、そして前回私がした読みは当たっているのか、気になるところです。
さて、今回は、6作目『出逢いと別れの狭間で』の第4話「時の迷子の憩い場にて」について書いていこうと思います。
このお話ですが、第3話までは純粋ないろんな人との出会いと別れでしたが、今回はそうではなく、次元の狭間に来ることができる人間にしか経験できない、時の迷い子との出逢いということになります。
マスターも言った通り、その運命に干渉してはいけないので、どの時代にも行けるアルドたちには、辛い出逢いになります。
1人目は未来で逢った科学者ですね。
機械が人と同等に扱われるように、何かを作っていたようですが、彼の発明が日の目を浴びることはないかもしれません。
また、知っている人が、どんどん自分が何者かわからなくなっていく様は、非常に心苦しいものがあります。
2人目は現代で逢った漁師の息子ですね。
アルドたちの出逢いによって、やっとうまくいくという矢先のことなだけに、アルドたちの受けた衝撃は大きかったと思います。
この男性がいなくなった後の家族は、いったいどうなってしまうのか、察するに余りありますね。
そして、最後に来たの、古代で逢った女性ですね。
こちらも、2人にとって幸せな未来が始まろうとしていただけに、その運命を恨みたくなるような感じですね。
だからこそ、思わずアルドもそこから連れ出そうとしてしまったのだと思います。
これは、アルドたちが背負うべき苦しみなのかもしれません。
人には出来ないことができるからこそ、できないこともあるということです。
この後、アルドとマスターが話しますが、アルドが出て行く前に言ったマスターのセリフは、3周年記念PVでマスターが実際に言っていたものです。
そして、その後のヘレナのセリフは、キャッチコピーにもしたセリフですが、人間に対して様々な感情をもつヘレナだからこその、言葉かなと思います。
(余談ですが、ペルソナコラボが決まってから確か3周年の記念PVが公開されたかと思いますが、マスターの声が中田譲治さんだった時は、ペルソナとの因果を感じましたね。)
さて、最後にマスターと星の夢見館のあるじの会話シーンがありますが、この時に出てくる「らくえんのきせき」という本も、3周年記念PVに出てくる本です。ただ、こちらはアナデンの世界の言語で書かれているので、一瞬見ただけではわからないかもしれません。
また、このお話を書いていた時は、まだプレイしていなかったのですが、メインストーリーの第2部「転」をクリアした時に、お話で描いた関係性は間違いではなかったんだなと驚いたのを憶えています。
さて最後にですが、このお話は出逢いと別れをテーマにNPCに焦点を当てて、お話を書きました。
もちろん、各登場人物のお話にも色々な想いを込めて書いていますが、一番言いたいことは、「誰しも出逢いと別れがあり、それぞれの背景があり、物語がある」ということです。
人は様々なことを経験し、積み上げていったものの上に今の自分がいるわけですが、積み上げたものの形や色、材質などはほとんど違っています。
その積み上げたものは、ひとつの壮大な物語になっています。
だからこそ、自伝や伝記といったジャンルの書物もあるんだと思います。
こういったキャラクターが目立つ作品(ゲームに限らず、本やアニメ、マンガなども)は、そのキャラクターに目が行ってしまいがちですが、そこに出てくる「名もなき人たち」にも、主人公に負けないような物語を持っています。
それは、現実でも言えることかと思います。
そう言ったことに、気付いていただける、または思い出していただけるきっかけとなれば、幸いです。
さて、これでこのお話に関しては以上として、次回からは7作目『勇者紡ぎし6の物語』について書いていこうと思います。
あとがきも、半分以上書き終えてきました。
引き続き、ご興味のある方は、ご一読いただければ幸いです。
では、今回はここらへんで……