こんにちは。
いつも作品をお読みいただいたり、評価やコメントをくださり、ありがとうございます。
先ほど、何とか手持のキャラでボスを倒して、スカルをお迎えできました!
なかなか戦えるキャラがいなくて、本当に大変でしたね……。
でも、何とか手に入ってよかったです。
(多少、右手が疲れましたが……)
さて、今回は5作目『開催! 緑の村の音楽祭!!』の第4話「旋律は時空を超えて」について書いていこうと思います。
まず、このお話を書く時に、シャノンが手伝うことや、リィカとヘレナが司会をすること、エイミとメイが店をやることなどを思いついて書きました。
リィカとヘレナの司会ぶりは、ボケとツッコミがイイ感じですね。
本当は、この後、警備をするダルニスとノマル、出演者控え室となっているアシュティアの家、打ち合わせをするシャノン・リィカ・ヘレナ、店の準備をするエイミとメイの元に行くということも考えていましたが、あまりにも長すぎるので、その部分は大幅にカットしました。
さて、その後いよいよ音楽祭が始まるわけですが、ここからは書き方を変更して、セリフの前にそのセリフを言うキャラクターの名前を書くようにしています。
唄ったりする場面では、セリフの間にいちいち「次に~が唄った」と書くと、唄が何のことやらわからなくなると思ったために、こうしています。
冒頭のゲストの紹介は、地方のお祭りでよくみるような光景ですね。
いきなり、重い話が入ったりもしますが、これらも全て村長の考えあってのことです。
色んな事が、バルオキーからなら始められる、そう思ったのだと思います。
また、挨拶が終わってから、催しが始まるまでの間は、一通りバルオキーを見てまわることができる設定で、炊き出しなどを実際に食すことができるようにと考えていました。
(ちなみに、持ち帰れる食器は、エイミとメイの合作です。)
さて、まず一人目はヘンリーです。
唄の内容は、外伝「時の炭鉱と夢を視る郷」をクリアしている方なら、お分かりいただけたかと思います。
また、「それきり~手向けた」までは、実際に外伝で使われていた字幕をそのまま使っています。
(あれは、ヘンリーがしばらくして作った唄の一節であると思ったので、そうしました。)
ちなみに、この時に後ろでかかっている(ヘンリーが演奏している)音楽は、「ホライ~風謳う村~」です。
この唄を書くために、炭鉱の外伝を振り返っていたのですが、本当にいい村ですよね。
現実にあったら、ぜひ行きたいところです。
次の歌い手は、アリアです。
アリアは、人物像としては、控えめだけど、かわいらしい感じだけど、歌になると人が変わるという感じで考えていました。
また、アリアはハープが上手いということでしたが、この音楽祭ではリュートを持ってきています。
一から練習したんでしょうね。
そんな、アリアが歌う唄は、実はアナデンで流れる曲なのですが、何かわかりましたか?
まず、一つ目は、「オーガ砦」の一節です。
「~」はビブラ―ト、「ー」はストレートを表しています。
二つ目は「先触れ」です。
そして、最後は「聖なる剣の挽歌」の一節です。
最後は、終了感を出すために、少しアレンジを加えています。
何の言語かもわかりませんが、必死に聞いて、書き出してみました。
(エルの唄もそうですが、いずれ自分の力で、全て訳してみたいですね。)
この後、ラビナ・パリサ・シエルがそれぞれソロで披露するわけですが、後ほど、3人のステージがあるため、ここの部分も切っています。
続いて、サイラスと村長が出てきますね。
ここで、第1話のサイラスのシーンが活きるわけです。
ちなみに、この時の歌詞ですが、一節目と二節目はそれぞれの故郷であるガダロとバルオキーのことを唄っています。
(ただ、お話の中では、まだ触れるわけにはいかなかったため、ガダロの名前は出していません。)
三節目は、サイラスは、第1話の冒頭のシーンを、村長は、普段のバルオキーの様子を唄っています。
(個人的に、この時のヘレナのコメントは、なかなか秀逸だったと思います。)
続いて、フィーネとアルテナが出てきます。
天使の唄は、ゲーム内では、言及されていませんが、お話の中では、アリアと同様アナデンの曲を用いています。
何かわかりいただけましたか?
これは、「魔獣城」からとっています。
アナデンのサウンドトラックで「魔獣城」について、「フィーネが歌っているイメージでという発注を受けた」とのことだったので、フィーネが歌うのなら、天使の唄だろうということで、選ばせていただきました。
続いては、ラビナ・パリサ・シエルですね。
この3人で唄うというのは、楽器のバランスや唄の個性を考えると、結構いい組み合わせだったのかなと思っています。
ちなみに、この3人がそれぞれ唄っている曲も、それぞれアナデンの曲になっています。
こちらはなかなかわかりにくかったですかね。
ラビナは、「はじまりの朝」、シエルは「フィーネ愛のテーマ」、パリサは「忘れじの光」の一節になっています。
これは、それぞれのキャラがキャラクエストで唄った際にかかった音楽です。
これを、ラビナの曲を基準に小節数などを考えて、少しアレンジを加えました。
(実際に、音楽がかかる際は、ちゃんと調も合わせたものを使っていると想定しています。)
そして、最後に、第3話でシエルがパリサに言っていたセリフが、ここになって出てくるという感じです。
なお、この時のヘレナのコメントですが、鳥は英語だとバードですが、実は吟遊詩人も英語ではバードなんです。
それをかけて言っているということですね。
さて、最後はメリナ・ミストレア・ミルシャですね。
このお話を考えた時に、「メル・ミスティ・ミルでエルの唄を唄ったら、間違いなく感動するだろう!」と思い立ち、書こうと思っていたのですが、まさか本家でも3人で唄う展開になるとは思いませんでした。
あわよくば、私が考えていたことと本家が考えていたことが同じなら面白いなと思ったのですが、さすがにそうにはならなかったですね……。
(しかしながら、本家の3人版のエルの唄を聞いた時は、思わず泣いてしまいました。)
歌詞は、音源等を参考にしながら、書き出していました。
そして、肝心の構成ですが、それぞれがソロで唄った後、3人でユニゾンして、一番盛り上がるところから、3人がハモるということを想定していました。
ちなみに、メルがメロディ、ミスティが上のハモり、ミルが下のハモりで、人間と思われるメリナを空を飛ぶ翼人のミスティと、海底にすむミルが挟むという感じで考えていました。
それ故、唄を聞き終わった後に、男性がそんな感想を述べていたということです。
さて、最後のシーンですが、エイミの演奏も、実は構想時から誰もいないところで一人で弾き、それをヴァルヲが聞きにくるというシーンにしようと決めていました。
参考にしたイラストは、夜ではなさそうだったので、朝に弾いてもらいました。
それを受けて、アルドがボソッと言うわけですが、これはキャッチコピーとも関わることになります。
これは、私の想いなんですが、音楽は言葉や想いと共に、現在まで残る唯一の魔法だと思っています。
音楽を聴くと、テンションが上がったり、感動したり、嫌なことがあったときに寄り添ってくれたり、背中を押してくれたりします。
言ってしまえば、音楽は単なる音声情報でしかないですが、それを聞くことで、人の心は変わるわけです。
(これは、言葉や想いにも言えることです。)
だからこそ、音楽は無くても生きていけますが、今だに存在しているんだと思います。
そうでなかったら、とっくに音楽という文化は消滅しているでしょうから。
これが、私が音楽は魔法だと思う理由です。
しかし、ここにはもう一つの意味があります。
音楽は、その昔、戦争にも利用されました。
音楽を作り、その資金を戦争に充てたり、戦争を鼓舞するために書いたり、様々です。
つまり、音楽は人の心に響きやすい反面、そういったことにも利用されやすいのです。
だからこそ、「魔法」であっても、「いい魔法」とは言えないんです。
(言葉も想いもそうですが)音楽は魔法ですが、その良しあしは使い手にゆだねられています。
さて、最後に重い話で締めてしまいましたが、アナデンにおいては「いい魔法」だと思うので、そこは安心してください!
そんなところで、今回は終わりにして、次回からは、6作目『出逢いと別れの狭間で』について書いていこうと思います。
では、今回はここらへんで……