こんにちは。
いつも作品をお読みいただいたり、評価やコメントをくださり、ありがとうございます。
いよいよ、今日コンテストの中間発表ですね!
どうなるかはわかりませんが、投稿された方も、選考されたアナデンスタッフの皆様もお疲れ様でございました!
さて、今回は、4作目『おもいでのわすれもの』の第1話「おわりをきざむはり」について書いていこうと思います。
まず、最初にエイミのシーンになります。
エイミは、アナデンの中では、2人のことについて、「もう大丈夫」と言っていましたが、私にはやはり無理をしているように思えました。
エイミには、まだ葛藤が残っているのではないかと。
だから、会話も「……」が多くなっています。
(それこそ、アルドの発言で変な勘違いをしてしまうほど、上の空なのです。)
エイミの悩みは、(私も含めて)皆さんも一度は経験があるのではないでしょうか?
何とかしたいけど、それはもしかして、相手の望むことではないのではないか。
相手のためにと思ってやっていることが、実は相手にとっては妨げになっているのではないか。
皆さんもこころあたりはあるんじゃないでしょうか?
さて、その後、エセルという女性が出てきます。
このエセルの由来ですが、主な舞台がトト・ドリームランドということで、トトという名前のキャラクターって何がいるだろうと考えた時に、「オズの魔法使い」が出てきました。
主人公ドロシーの飼っている犬の名前が「トト」なのです。
そこで、ここに出てくるキャラクター(エセルと第2話で出てくる組織の人間、ライマン)の名前も、「オズの魔法使い」から、拝借しようと考えました。
しかしながら、そのまま使うわけにはいきませんので、考えた結果、「オズの魔法使い」は映画になったことがあるのですが、その時のキャストの名前から拝借することとしました。
エセルは、その映画で主人公のドロシーを演じた女優、ジュディー・ガーランドの本名、フランシス・エセル・ガムのミドルネームからとっています。
(他のキャラクターについては、そのキャラクターの登場話で書くことにします。)
そんなエセルですが、お話の中では、とても明るくて前向きなキャラクターとして描いています。
ですが、それが彼女のすべてではないということは、このお話だけでも感じていただけたのではないかと思います。
一方、エイミはただでさえ、親友であるミルディとクラグホーンのことで悩んでいるのに、その親友が関わったことで、復興の道を一つ閉ざしてしまったことに、負い目を感じてしまいます。
普段はそうでないとしても、一度傷つくと、ダメージに弱くなってしまうものです。
さらに、そんな状況下でも、エセルは明るく前を向いている(ようにみえる)のをみて、「エセルはすごい」と思うとともに、どうしても自分と比べてしまいます。
そして、最後に、エイミは謎の胸騒ぎを憶えます。
気のせいだとは信じたいですが、イヤな予感ほどよく当たるものですね。
要するに、この出逢いが、エセルの夢への一歩(前進でもあり後退でもある)であり、「おわりをきざむはり」が動き出した時でもあったということです。
さて、こんなところで、次回は、第2話について書いていこうと思います。
では、今回はここらへんで……