• 二次創作

あとがき 2-Ⅴ―『想い抱きし姉妹と時空超えし兄妹』より「想いは星を紡ぐが如く」―

こんにちは。
いつも、作品をお読みいただいたり、評価やコメントをくださり、ありがとうございます。

2月も後半になり、そろそろコンテストの結果が出るのではないかと、少しドキドキしています。
280近くの作品の中から選ばれるというのは、かなり難しいものかもしれませんが、どうなることやら……



さて、今回は、前回まで書いてきた第2作目『想い抱きし姉妹と時空超えし兄妹』の第5話「想いは星を紡ぐが如く」について書いていこうと思います。


私は、このコンテストで、10作品投稿したのですが、その中で唯一5話構成だったものですね。
(他は、全て4話構成です。)
5話構成だったので、ひとつのお話はそれほど長くなかったかと思うのですが、読みやすかったでしょうか?

このお話は、アルドとフィーネが姉妹の4人と、長女を救けにいくというお話ですね。
この第5話のタイトルは、今までは姉妹の誰かを表していましたが、今回は姉妹全体を表すものになります。
実は、このタイトルは、星座ができるまでを表したものでもあり、姉妹の状態を表したものでもあります。

最初は、星々は何の脈絡もなくそこにある、すなわち「闇に惑う」状態ですが、そこから、天文学者がその星の「光を捉」え、その星につながる星の「片を求」め、見つけた星々から星座を作るために星、すなわち「珠を選り」すぐり、最後に、選び抜いた「星を紡ぐ」ことで、星座は完成します。
これが、どう姉妹を表しているかは、読んでいただいた方には、なるほどといってもらえているのではないかと思います。
(そうであることを願います。)

また、姉妹のうち、長女だけまだ解説をしていなかったので、書いていきます。
シーダは、カシオペア座を構成する5つの星の一つSchedarからきています。
この星は、太陽に似た巨大な星であり、最近になって少しその光が暗くなったという特徴があります。
そこから、快活で包容力があって、人を導くような存在であり、最近はその様子が見えなくなってきたというキャラクターにしています。

さらに、最初の方で、ケートスという人物が出てきます。
いうまでもなく、重要人物ですが、このケートスというのは、くじら座の英語名Cetusからきています。
くじら座というのは、ケフェウス座の由来であるケフェウスと、カシオペア座の由来であるカシオペイアの子どもで、アンドロメダ座の由来であるアンドロメダを、生贄として食べようとした怪物が基になっています。

では、お話の内容ですが、第5話も第3話のように、サブクエストらしいお話になっているかと思います。
序盤では、アルドとフィーネの時空を超える旅で培った「聞き込み能力」が、活躍します。

さらに、中盤では姉妹が追う事件の犯人が明らかとなります。
それにしても、科学者の両親から生まれ、長女はエルジオン医大を卒業しKMS社に働いているということで、(賢さは遺伝しないかとは思いますが)他の姉妹たちもかなり聡明な人たちですよね。
それに、戦闘も得意という、まさに文武両道なすごい家族ですね。

さて、物語の後半では、真犯人とのバトル、そして姉妹の心情の吐露のシーンが出てきます。
まさに、「目に映るものが、全てじゃない」ということです。
(こういうキャッチコピーは、どのタイミングで入れるのが一番いいのか、非常に悩ましいですね……。)

この姉妹の生き様や、関係性などは、アルドとフィーネにも、何かしらの影響があるんじゃないかなとも思います。

こうして、姉妹と兄弟の旅は終わるわけですが、兄と妹の旅はまだおわらないようですね。


さて、最後に、このお話で伝えたかったことですが、まさにキャッチコピーの通りかなと思います。

人というのは、(話すということも含めて)何かしら行動をしています。そして、その言動の裏には必ず理由があるはずです。
しかし(特に行動が制限されている今のような状況では)そういった理由は、目に見えないことが多いことから、時として、全く理解できない時があります。
逆に、自分は相応の理由が逢って行動しているのに、その意味を理解してくれないこともあります。
(自分の意図していない意味で伝わることもありますね。)

もちろん、自分は自分なので、完全に人の想いを理解しているわけではありませんし、理解できるわけでもないと思います。
だからといって、その行動だけをきりとって判断するのは、いささか違うのではないかなと私は思うんです。

例えば、部活などが終わると、すぐに帰ってしまうという人がいたとして、付き合いが悪いとか、すぐに帰りやがってとかと思うかもしれませんが、もしかしたら、何かしらの理由があるかもしれません。
また、いつもこの食材だけ残すという人がいたとして、好き嫌いは良くないと何とかして食べさせようとするかもしれませんが、もしかしたら、過去にその食材で嫌なことがあったのかもしれません。
(あまり例えが上手くなくてすみません……。)

とにかく、行動は理解できなかったとしても、その思いや理由を聞いたら、理解できるかもしれないということです。
だからこそ、その想いや理由を聞いたり、推し量ったりといったことをするというのが大事なんじゃないでしょうか?

非常に説教臭くて申し訳ないです。
しかしながら、何事にも何かしらの想いを抱いているということを、頭の片隅に置きながら生活するだけで、だいぶ変わるんじゃないかなと思います。



ということで、姉妹の関係性を星座になぞらえながら、このお話を書いてみたわけですが、いかがだったでしょうか?
少しでも、お読みいただいた方々の心に残るようなことがあれば、幸いかなと思います。

さて、次は第3作目『探求者と闇王女の食珍道中』について書いていこうと思います。
このタイトルだけで、勘のいい人は、誰が主役なのかすぐにわかったかもしれませんね。

それでは、今回はここらへんで……

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