1月12日。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882385011『勇者、採用面接を受ける』
『勇者、志望動機について説明する』
の二つを書き上げた彼――作者――は、大いに悩んでいました。
そうです。主人公の名前が思いつかないのです。
彼が最初に思いついた主人公の名前は『ユーリ・アルスター』でした。
『ユーリ』は、その頃ユーリオンアイスが話題になっていたからでしょう。
『アルスター』は? 完全にフィーリング(思いつき)でした。彼はいつもそうなのです。思いつきで事を始め、思いつきで物事を進めていくのです。
さすがに、ユーリ・アルスターだとありきたりな気がする。何かないかな。
彼は30分くらいウンウンと唸っていました。
種火クエストを回したり、修練場を回ったり、セレスト・マグナやシュヴァリエ・マグナを倒したり、色々と悩んでいました。
そこで唐突に彼はひらめいたのです。
降りてきたのです。
「デモンハート」というワードが。
そうです。またしてもフィーリング(思いつき)でした。
彼はいつもそうなのです。思いつきで事を始め、思いつきで物事を進めていくのです。
なぜデモンハートだったのか?
それは恐らく、『勇者、辞めます』の前に彼が書こうとしていた作品……
『シンジュク・ハンターズギルド』のせいでしょう。
2060年くらい。人類の半分が悪魔化し、アクマになった人々はシンジュク特区に押し込まれていた。そんなシンジュク特区で、(主に金と生活の為に)戦う二人のデビルハンターが居た! というお話です。
彼は悪魔が好きでした。
メガテンが好きでした。
ついでにいうと、人造人間が好きでした。
漫画『銃夢』のゼクス先生2歳が好きでした。
「そうだ、デモンハートという名前で、
実際にデモンなハートを持っていればいいじゃないか」
そうです。またしてもフィーリング(思いつき)でした。
彼はいつもそうなのです。思
問題はそのあとでした。全く名前が浮かびません。
「ユーリ・デモンハート」でもいいのですが、
どうせならもうちょっとひねりたかったのです。
FGOで誰に種火をあげようか迷っていると、エジソンくんが居ました。
そう、レベル12で止まっていたライオン丸くんです。
ごめんね。うちにはイリヤも孔明もニトクリスもいるから、君に上げる種火はないんだ。
ライオン……レオか……
いいんじゃない?
レオ・デモンハート!
ひらめきでした。
この時は12星座モチーフの「12体のデモン・ハート・シリーズ」の事は全く考えておらず、「あれ?そういえばレオって星座だから、十二星座にすればいいんじゃない?」と気づいたのは、物語も中盤になってから。『4-2. 勇者、飲み会を生き抜く秘訣を語る』を書き終えたあたりでしたが、それはまあ、別の話にしましょう。
とにかく、そんな感じでレオという名前が決まりました。
すべてが思いつきでした。
しかし、今や僕にとって『レオ・デモンハート』はかけがえのない子供であり、友人であり、家族なのです。
レオ。お前が主人公でよかったよ。
そのうち外伝も書いてあげるからな。待っててね。