https://kakuyomu.jp/works/1177354054882385011/episodes/1177354054885878258『勇者、辞めます』第二章プロローグを公開しました。
いやあ、いよいよコミカライズですからね。こちらも気合を入れないと!
さて。
このエピソードからも分かる通り、どんな仕事であっても締め切り=納品日はしっかりと意識するべきです。
締め切りを決めないで仕事をすると、次のような恐るべき事態が発生します(実体験)。
■恐るべき事態その1:締め切りが決まっていないのに見積もりを作らされる
『できたてアツアツピザを1分後に届ける』のと『30分後に届ける』のとでは提供するサービスのランクが違ってきます。サービスのランクが違えば、とうぜん要求する金額も違ってきます。
最近、ドミノピザが『プラス200円で20分デリバリー!』みたいな狂気のサービスをはじめましたが、それと同じです。ランクの高いサービスを受けるなら、それだけのお金が必要なのです。
……が、なぜか締め切りが決まってない=最終的な要求サービスランクが確定しないうちに最終見積もりを切らされる事がよくあります。
多くの場合、『これは概算! 概算見積もりだから! 正確な見積もりは全仕様がFIXして納品日も確定してから出すから!』という方向でカバーするのですが、営業やディレクターが正気でない場合、納品日が決まらないうちに最終見積を出してしまったりします。
そうなるともう現場は地獄です。本来3ヶ月かかる仕事を3週間でやらされたりします。100万要求できる仕事を20万でやらなければならなくなります。
締め切りは、最初に決めよう! 約束だぞ!
■恐るべき事態その2:仕様は変更するが納期はノータッチ
なんでだよ。
仕様変更は、まあ、わかるのです。『ここの仕様をどうしても変えてほしい!』というのはよくあることです。どういう業界であっても。
ただ、仕様変更というのは基本的に工数がかさむものであります。一度進んだ道を戻って進み直すようなものなのです。時間がかかるのです。仕様変更をするなら、本来ならそれだけの時間(なりお金)を追加で確保するべきなのです。
だというのに、
『仕変お願い! 大変申し訳無いんだけど、納期はそのままで!』
とか
『追加費用は出せないんだけど、納期はそのままで!』
とか
『あっ、ついでに納期も一週間前倒しで!』
とか!
ナメてんのかッッ!
最初に決めた納期は!
飾りじゃッ!
ねーんだぞッッ!
■恐るべき事態03:なるはやで
この言葉を考えたやつを八つ裂きにしたい。
慢性的に締め切りが決まっていない案件の場合、高確率で『なるはや』という単語が出てきます。『なるべくはやく』の略なんですが、この言葉、締め切りが明確でない案件ほどカジュアルに使われます。
『なるはやで明日の朝までに(依頼時刻:夜の20時)』
『なるはやで今日の17時までに(依頼時刻:16時35分)』
ナメてんのかッッ!
なるはやは!
魔法の言葉じゃ!
ねーんだぞッッッ!
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フー……。
上の例は某業界の話ですが、まあ、どこの業界でも似たような話はあることでしょう。
締め切りをちゃんと決める。
そして、その締め切りを全員が意識する。
それが良い仕事をする上で一番重要な事なのです(上手くまとめたつもり)