いろいろな短編を読むのも楽しいですが、じっくりと世界観に浸れる長編も魅力です。
今回は、カクヨムコンでのご縁で作品を知り、実際に最後まで読んで面白かった作品を三つ紹介したいと思います。
★★★の評価+レビューも書かせていただきました。
「徒花の鍛冶師」
shinobuさん
https://kakuyomu.jp/works/16817330667788971155和風ファンタジーの大正浪漫。
過酷な運命にもめげずに、健気に一途に想いを貫く少女の物語です。
陰陽術、式神、精霊が大正時代に上手く溶け込んでいて魅力的な世界観。
徒花とは実をつけずに散ってしまう花のこと。はたして彼女の運命は?
「可愛くて、ごめんあそばせ?〜【離婚予定】の生贄姫は、魔国で愛され王妃に君臨す!〜」
ミラさん
https://kakuyomu.jp/works/16817330667389567481魔国に生け贄として嫁いだ姫が魔王との仲を深めていく物語。
異世界恋愛で溺愛ものと思いきや、個性ある登場人物たちの思惑が絡まるファンタジーです。
軽いタッチで面白く描かれて笑わせてもくれますが、しっかりとしたお話。
なお、カクヨムコンの中間発表でレビュー数TOP3に入った作品でもあります。
「薄明を告げる鐘の音」
桐谷瑞香さん
https://kakuyomu.jp/works/16817330667620883020不思議な石の力によって成り立つ都市を舞台に、二人の主人公が謎を追う物語。
都市の組織や派閥の対立に巻き込まれながら、二人は絆を深めていく。
終わりゆく都市を知ったとき、彼らはどのような結末を向かえるのか。
緻密な世界観と次から次に起きる出来事の中で少しずつ解かれていく謎が魅力。
三作品とも物語の骨格がしっかりとしていて、そこに魅力的な世界観と個性あふれる登場人物たちが加わっていて、目が離せない物語を紡いでいます。
あと、共通しているのが芯の強い女性が活躍するということ。
ここも魅力です。
ぜひ、お読みいただければと思います。
それから、上記作品に負けず劣らず(※)の作品をもうひとつ。
「勇者の十字架」
https://kakuyomu.jp/works/16817330667097148599こちらも読んでいただければ、うれしいです。
※:作者の主観的バイアスあり
他にも読み応えのある文芸作品やSF作品もあるのですが、今回はここまで。