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新春企画・凪野先生、自己インタビュー

2025年新春企画ということで、新人賞受賞や書籍化を目指している作家、凪野晴先生にインタビューをいたしました。

ご本人の2024年の活躍をふり返りつつ、2025年の抱負、そして作家としての心構えなどをお聞きしました。
※なお、本人自身がインタビューした記事となっておりますことを、あらかじめご了承ください。


──昨年2024年の創作活動、ふり返るといかがでしたか?

1月はカクヨムコンでの作品宣伝と皆さんの参加作品を読むことをしていました。
あと、電撃小説大賞の応募作品の制作を開始していました。
プロットはすでに用意していたのですが、きちんと執筆計画を立てたら、時間がないのに驚愕したのを覚えてます。

2月、3月は電撃小説大賞の応募作品制作に専念してて、あとカクヨムコン9で読者選考を通過できなかった長編に追記してました。
カクヨム経由で、電撃小説大賞に応募するためですね。
この時は、Webで作品の更新はしていなかったので、カクヨムのPVがなく、ちょっと寂しかったです。

4月の電撃小説大賞の応募が終わったら、Web小説で新作長編連載をしたいと思っていたのを実行。
5月の下旬に現代ダークファンタジーものの連載を始めました。
その後は、忙しい生活の中で週2回、その連載をまわしていくことがほとんどでした。
実は、長期連載を考えた物語構造を取っているので、「雨のち晴れの事件簿(以下、あめはれ)」は中編を何作も書いているような感覚でやっています。

9月から、カクヨムコンのために長編を用意。
といっても過去に書いた10万字のシナリオ形式の物語を小説形式に改稿です。
地道な作業をしていました。

カクヨムコン10の開催が発表されてからは、カクヨムネクスト賞が面白そうと思い、前から構想していた作品をそれに向けて作ってました。
「あめはれ」とのクロスオーバー、連載を想定した作り込み、そして1万字以内という制限をどうやっていくのか。
苦労しました。
無事に大晦日から正月三が日にかけて公開できて良かったです。

「眠らせ姫の日記帳 ~ 異能なぼくらの奇妙な高校生活 ~」
https://kakuyomu.jp/works/16818093085937417209

こうしてふり返えると、作品制作に注力できた一年だったと思います。


──昨年2024年の公募などの実績はどうでした?

まだ結果が出ていないものもありますが、まとめてみました。
・カクヨムコン9は、短編1作が読者選考通過
・電撃小説大賞は2作の長編が一次選考落ち
・「あめはれ」がカクヨムの金のたまごに選出
・ネトコン12で長編1作が一次選考通過
・アニセカ小説大賞に長編2作応募中
・カクヨムコン10にも、いろいろ参加中

印象深かったのは、「あめはれ」がカクヨムの金のたまごに選出されたこと。
https://kakuyomu.jp/features/16818093080930750345
そして、ネトコン12の一次選考を通過できたことですね。
きちんと実力がついてきたと、実績をもって実感できました。

それから、公募とは別に、Web小説として公開している作品に、レビューやコメント、評価の★をいただけたのも嬉しかったです。
読者様がいるという感触は、ありがたいものです。
励みになっていますね。


──今年2025年の創作活動の予定は?

大晦日&お正月、つまり年越しにカクヨムコン10短編の応募作品を公開しました。
先ほど述べた「眠らせ姫の日記帳」です。
読者選考を通過し、カクヨムネクスト賞を獲りたいので、宣伝をがんばると思います。

でも、メインは電撃小説大賞の応募作品の制作ですね。

正直言って、12月から4ヶ月はかけて応募したいと思っていたのが、他のことで進んでおらずです。
なので、1月から3月末までは、その制作にかかりっきりになると思います。

ただし、Web小説として「あめはれ」の週イチ更新は続けていきます。
読者様との接点は欲しいので。

そして、電撃小説大賞が応募が完了したら、「勇者の十字架」の第二部の制作をしたいと思います。
この作品は、2024年一年を通して、いろいろな方に楽しんでいただけました。
ぼく自身を含めて、続きを楽しみにしていらっしゃる方も多いので。

こちらは、もちろんWebで公開していく予定です。
おそらく書き上げてから、毎日更新の様な形でのお届けになると思います。
楽しみにしてください。

「勇者の十字架」
W主人公の近未来SF&異世界ファンタジー長編
https://kakuyomu.jp/works/16817330667097148599


──今年20205年の公募は、どのような予定ですか?

先ほど述べたように、憧れの電撃小説大賞へ再度挑戦します。

あとは、好きなレーベルとしてMF文庫Jがありますので、9月末の第二期か12月末の第三期の締切に向けて、長編を書けたらと考えています。
初挑戦になりますね。

ネトコン13は、どうしようかなという感じです。

12月からのカクヨムコン11は、何かしらの形で参加すると思います。


──作家活動の心構えや気をつけていることを教えてください。

モチベーションや体調を理由に、創作活動が止まることがないようにと思っています。
夜の二十二時以降、毎日欠かさず創作活動をすることを1年以上続けています。
これを継続していくことが基本ですね。
食事や歯磨きのように生活の当たり前として、創作活動をすることができていますから。
健康第一でやっていきます。

あと、他人と比べないことを徹底しています。

書籍化を決めた作者さん、受賞された作者さん、Web小説の上位勢の作者さん、まわりには羨む実績を上げている方々がいらっしゃいます。
いちいちそれを気にしていたら、自分の身がもたないのはわかっていること。
なので、切り離して、賞賛・応援をすることに決めています。

それよりも、自分自身の成長を意識しています。
つまり、半年前、一年前の自分と比べて成長しているかの観点ですね。
他の人と比べるのは、いろいろな要素が違いすぎるので、比較できない・ムダと思っています。


──他に挑戦したいことなど、教えてください。

簡潔にいえば、作家としてパワーアップをしたいです。

毎日Web小説を更新されているような作者様、勢いよく書籍を出している作者様を見ていると、実力不足を痛感しています。
より的確に述べるなら、自分の理想の姿に実力が不足しているという表現が正しいでしょうか。

具体的には、小説制作の全体スピードアップ。
残念ながら、小説を書くことについては、まだ速筆とはいえないです。

まずはプロットなどの設計工程のスピードアップ。
自分なりの制作工程管理はできていますので、品質を維持したまま、早くできるようになりたいです。
プロットがないと書けないなぁというか、面白い物語にはプロットが欠かせないと感じています。

もちろん、小説の執筆についても、単位時間あたりの文字数を増やせたらと思っています。
こればかりは量をこなしていくことが大事かなと感じていますね。
なので、書き続けることを継続です。

あと、執筆体力作りです。
仕事や家庭のことをしながら、創作活動をしていくには、やはり体力は欠かせない。
くたびれていて、夜の創作時間に寝落ちした体験もしています。何度も。
なので、集中力の維持には健康と体力が必要だなと。


──最後に、読者の皆様にございますか?

凪野晴の作品を楽しんでくださり、ありがとうございます。

作品を公開するとすぐ読んでくだされる方、作者買いのように全ての作品に目を通してくださる方、昨年はそういう人たちにカクヨムを通じて出会えました。
本当に感謝しかないです。

このご縁を大切に、がんばっていきたいと思います。

また、同じ作者という立場で、切磋琢磨する関係にある作者の皆様にも感謝です。
交流を通じて良い刺激をいただいています。
ぼくの活動も誰かの励みになればなと思っています。

引き続き、よろしくお願いいたします。

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