【執筆中のつぶやき】
『キャラ同士の関係』――いろいろあると思います。
そして、数ある関係のひとつ『仲が悪い者同士』。
リアルだったら、近づかないほうが無難、ということになりそうですが、作者として書いていくのは、なかなか、味わい深い……と思います。
仲が悪い者同士のやりとりをどう書くか。
どんな演出を入れるのがよいか。
ごくごく一般的な悪口を言い合っているだけでは、面白くありません。
そもそも、『罵詈雑言』は、いい言葉ではないですから。
どうせなら、「痛いところをつかれたっ!」「まったく、そのとおりだね!」と、読者が膝を打つようなものがいいなぁ……(個人の意見です)。
『仲が悪い者同士』が、仲が悪いからこそ、の『特別なやり取り』をしたら……?
そういうシーン。個人的に大好物です。
【連絡事項】
明日、コロナワクチンを打ってきます。
副反応が出た場合、反応が遅れます。すみません。
(反応が出たら、反応が遅れる……ああ、なんか変な言い回し)
【更新予定】
「今後は、お前が次期総帥となり、一族をまとめていけ」
何を言われたのか、理解できなかった。
リュイセンは、ただただ呆然と、次期総帥であるはずの父の顔を見つめる。
あり得ない。あってはならない。リュイセンは裏切り者だ。
彼に与えられるべきものは、地位ではなく、然るべき罰のはずだ……。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第二部 比翼連理 第十章 蒼穹への黎明と
3.崇き狼の宣誓-2
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16817330647562544935 (公開時間になりましたら、アクセスできます)
明日、金曜日 20:20 公開です。
※第二部 第十章は、
2022年9月9日 ~ 2022年11月11日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。
【制作ノート】
以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)
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「次期総帥」
エルファンは、能力的には充分だけれど、人格的には総帥に向いていないのではないか?
密かにそう思われていた(と思われる)彼ですが……。
そもそも、総帥になる予定がなかった――のでした。
唐突な暴露になってしまいましたが、一応、伏線のようなものはありまして。
ルイフォンがエルファンの息子だと、イーレオが告白しに来たときのやり取りの途中で、エルファンがイーレオにこう言っていました。
「父上が総帥になったき、鷹刀は規律を重んじる組織に生まれ変わった。厳しくすれば、どうしても不満が生じる。その矛先が総帥である父上に向かないよう、私が憎まれ役になる。そう決めた。――ただの役割分担だ」
(第二部 第二章『5.封じられた甘き香に-1』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054896200848 )
今回の本文にもありましたが、ヘイトを一手に引き受けるから、エルファンが次の総帥になるのは無理、というわけです。
ミンウェイがクローンであるという証拠を求めて、ルイフォンたちと〈蠍《スコリピウス》〉の研究所跡に行ったとき、リュイセンならいい総帥になれるかも、と思ったのも、今回のエピソードへの引きでした。(覚えている方、いらっしゃるでしょうか?)
(第二部 第八章『6.障壁に穿たれた穴-2』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16816927860420653293 )
実のところ、『裏切り』よりも前のリュイセンは「総帥に向いている」「いい総帥になれる」とは誰も思っていなかったと思います。
それが、〈蝿《ムスカ》〉との事件を経て、リュイセンは変わりました。
――正確には、変わったわけではないのかもしれません。もともと持っていた彼の資質が、誰にも分かる形で表れた、という感じでしょうか。
以前なら、「リュイセンを次期総帥に」と抜擢しても、誰もが首をかしげたと思います。
けれど、現在のリュイセンなら、皆が納得できる――と、思います。
今回で、リュイセンメインのエピソードは終わりです。
第二部 最終章の第十章では
1.メイシアが、心ゆくまでルイフォンと話せた
2.シュアンとハオリュウが、新たな盟約を結んだ
3.リュイセンが次期総帥になることが決まった
――と、第三部への準備が整ってきました。
そして、第二部も、あと2話。
ルイフォンとメイシアの日常エピソードで締めくくります。
いつもお読みくださり、本当にありがとうございます。
【次回予告】
慌ただしい日々が続いていたが、ようやくひと区切りがついた。
『ライシェン』の未来は、すぐには決められない。
まずは、できるところから……。
最愛のメイシアと共に、未来を見つめるルイフォン。
まだまだ、これからのふたり。
共に寄り添い、時を重ねていこう――。
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517 第二部 比翼連理 第十章 蒼穹への黎明と
4.風凪の眠りに灯る光-1
よろしくお願いいたします。