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旧きオタクは、こだわり文化を残したい

【執筆中のつぶやき】

小説を書くときには、あまり難しい言葉を使わないほうがよい――と、聞きます。


かつて、私のネット小説友達氏が、バイト仲間に自作小説を読んでもらったら、

「『闊歩』って、なんだよ? 読めねーよ! なんで、わざわざ難しい言葉を使うんだよ!」

と、言われたそうです。


友達氏は、私に「『闊歩』って、読めるよな!? 読めるよなぁ! ……やっぱ、小説を書かねぇ奴には読めねーのか……(がっくり……)」と、愚痴りました。

……うーん、普段の生活では使わない言葉だからねぇ。


何故、友達氏や私が読めるのかと言えば、「真面目に国語の勉強をしてきたから」ではなく、「それまでに読んだ小説の中で出てきた言葉だから」だと思います。

本を読んでいると、初めて目にしたときには読めない・意味の分からない言葉も、結構ありました。
でも、なんとなく、覚えていく。そのうち、使えるようになっていく。
これが文化なんじゃないかなぁ……。

逆に言えば、目にしなくなった言葉、使われなくなった言葉は消えていってしまうということに……。


万人に読んでもらいたければ、難しい言葉は避けたほうがよいというのは、その通りなのだと思います。

しかし、です。

やはり、「真っ赤な火」じゃなくて、「紅蓮の炎」。
色で言うのなら、「青」だけではなく「蒼」とか「碧」。「白い〇〇」なら「皓き〇〇」
ケチなら「吝嗇」、プライドなら「矜持」と書いて、ルビを振る。(←私が好きな作家がよく使っていた)

こういうのが消えたら、寂しいなぁ……。

これは、もう「難しい言葉」の話ではない、か……?
シュミの世界?
うーん……、オタクのこだわりと言ってくれてよいです。

そんなわけで、私はネットの片隅で、こそこそと文化の継承を続けるのでした。



【カクヨムコン】

下記作品で参加しております。

〈長編部門〉
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

「天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の輪環を廻す」

囚われた家族を助けるため、マフィアの一族のもとを訪れた貴族の少女。
そこから始まる「仕組まれた」ボーイ・ミーツ・ガール。

近現代の東洋、架空の王国を舞台に繰り広げられる
権謀渦巻く、SFアクション・ファンタジー


〈短編部門〉
『機械仕掛けの御伽噺』
https://kakuyomu.jp/works/16817330664438382898

「言葉の足りない人たちに。――機械仕掛けの笑顔を添えて」

これは、ほんの少しだけ未来の物語。
保育園に空きがないため、清掃職員の母親と共に老人ホームで生活する四歳の男の子、希於《キオ》。
 無邪気な彼と、彼を取り巻く「言葉の足りない」人々の、心優しい御伽噺。


よろしくお願いいたします。



【更新予定】

「なんで、ハオリュウがレイウェンに決闘を申し込みに行くんだよ!?」

 わけの分からない展開に、ルイフォンの雄叫びが響き渡る。
 しかし、ハオリュウには、まともに答える気はないらしい。

「ともかく、レイウェンさんに今から申し込んでまいります」


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第二章 黄泉路の枷鎖よ

  8.運命を拓く誓約-3
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16817330668041144128
               (公開時間になりましたら、アクセスできます)

 明日、金曜日 20:20 投稿します。


※第三部 第二章は、
 2023年9月1日 ~ 2024年2月9日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。



【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)











「ハオリュウ、決闘を申し込む」

今回のエピソードは、最初から最後まで、「ハオリュウが決闘を申し込む」ネタです。

そして、「決闘」と「摂政への報告」の関係や、「本来の決闘の相手は、ルイフォン」については、明かされないままです。
すみません。

次回(第二章最終話)では、すべて、きっちり明かしますので、どうか、それまでお待ち下さい。

――というわけで。
人間関係が大きく変化した、第二章。
次回で最終回です。

再来週に、幕間(1話完結)を投稿したら、またしばらく、お休み期間に入ります。
執筆が滞っていて、思うようにストックが溜まっていないため、再開をいつにするかは、まだ決めていません。
第三章(短い。5万字)と、第四章(10万字)は、書き上げてありますが、第五章が(現在、5万字)……。
夏ぐらいには、再開したいなあ……。



【次回予告】

 どうして、レイウェンとハオリュウが決闘をすることに!?

 謎のままに始まり、終わった勝負。
 果たして、ハオリュウの真意は。

 そして、摂政との結末は――。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第二章 黄泉路の枷鎖よ

 最終話
  8.運命を拓く誓約-4


 よろしくお願いいたします。

4件のコメント

  • 私も継承派です。日本語はやはりかっこいい。今頃感動して、勉強しまくってますw

    まあどの程度の漢字を選ぶかは難しい問題ですが、つまるところ誰に読んでほしいかですよね。私は「闊歩」を知らなくても、調べてみて「かっこいい!」と思う人に向けて書いてるつもりなので。ルビはちゃんと振りますが、よほど難読でない限り妥協はしません。

    あーでも、熟語を知らなくても流れで想像がつくように書くことは意識してるかもです。漢字を見れば、だいたい意味が伝わるような……漢字のそういう面が便利で、また好きなんですよねーw

  • 梶野さん
    コメントありがとうございます。

    継承派の声、嬉しいです!
    そう、日本語は、かっこいいんですよね!
    私は、(最近は、疎遠になってしまいましたが)漫画もアニメも好きですが、文字しかない、小説ならではの表現、かっこよさが好きです。

    〉「かっこいい!」と思う人に向けて書いてるつもり
    ああ、そうか! きっと私もそうなんだと思います。
    このかっこよさを布教したい――ということなんだと思います。

    そして、「想像がつくように書く」が、布教のコツでしょうか。
    「なんか、分かる。でも、ちゃんと調べてみよっか」――私はそんな感じに、新しい言葉と仲良くなってきたような気がします。
  • こんばんは~(*´▽`*)

    わかります! やっぱり自分が格好いい、素敵! と思う言葉を使いたいですよね~( *´艸`)

    カクヨムはちゃんとルビ機能があるのでほんと嬉しいなと思います~(*´ω`*)

    以前、コメントで「面輪なんて言葉は耳慣れない。輪郭と間違われるから多用しないほうがいいのでは?」というお言葉をいただきましたが、やっぱり文章によっては「顔」じゃなくて「面輪」と書きたいんだ~! と相変わらずそのままです(笑)

    むしろ、うろ覚えの言葉を使いかけて「いや、本当にこの意味で合ってる!?」と調べることが多くなりました(笑)
    覚え間違い、ほんと多くて怖いです……(;´∀`)
  • 綾束さん
    こんばんはー!
    コメントありがとうございます。

    そうです!! 『面輪』です!!!
    恥ずかしながら、綾束さんの作品で初めて『面輪』を目にしたとき、分からなかったんです……。
    速攻、辞書を引いて、文章の前後を読み直して、「ふはあぁぁ、なんて、色気のある言葉……」と、うっとりしました。
    こうやって、かっこいい言葉は広まっていくんです!
    綾束さん、私に『面輪』を授けてくださり、ありがとうございました!
    さすがに、まだ、自分のものにするってほど、『面輪』マスターではないので自作では使っておりませんが、綾束作品には『面輪』はなくてはならない言葉だと思っております。出てくると、テンションが上ります。

    この意味で合ってる!? って、心配になりますよね。分かります!
    今日は執筆している時間より、辞書を引いていた時間のほうが長いんじゃないだろうか、って日が、結構あります……。
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