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三人称で綴られる情報を重ねていくと、物語の未来が見えてくる?

【執筆中のつぶやき】

一人称と、三人称。
どちらも読みますし、どちらも楽しいです。

書くほうは、三人称がメインなんですけどね。

だから、これは、良し悪しの話ではなくて、普段、三人称で書いている私の、「三人称のここが面白い」という、お話。

注:私が使うのは、三人称単視点+α(ブレ込み。たまに神視点?)なので、きちんとした書き方をされる人からは、お叱りを受けてしまうものです。


実のところ、主人公が「やるぜ、やるぜ!」と盛り上げていくときは、三人称よりも、一人称のほうがノリが良いのではないかと思います。

けれど、私の好きな「人の感情が、絡み合う」様子を書くためには、やはり三人称かなぁ、と思うのです。
一人称では、主人公の感情しか書けないので。


三人称は、一人称ほどには、各人物の感情を詳細に語ることは出来ません。

けれど、キャラAの行動、キャラBの発言、キャラCの表情……など。
複数のキャラの情報を重ねていくと、謎だった部分が補完され、おぼろげながら物語の未来が見えてくるのではないかと――?


私が読者として小説を読むとき、はっきりとは書かれていないことを想像するのは「面白い!」と思うのです。
その先の展開が予想通りだったとすると、「ほらね! 思っていた通りだったでしょ?」と、自画自賛できるから(笑)

……おそらく、「作者の手のひらの上」なのだとは思います。
けれど、気持ちよく踊ってくれる読者は、作者を喜ばせる良い読者に違いありません!(?)


だから、作者側の立場としての私は、読者が想像をふくらませることができるようなキャラたちを書いていきたいなぁ……。

読者に先の展開を見抜かれるのは、良いことだと思うのです。
それだけ、読者にキャラのことを理解してもらえた、ということだと思うので。



【更新予定】

『彼』と『彼女』は、逝ってしまった。

 けれど、ミンウェイは生きている。

 生きている者は、いつまでも同じところに留まっていてはいけない。
 次の行動へと、ひとつ先の未来へと向かわなければならない。

 だから、ミンウェイは、強気に笑う――!


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第九章 潮騒の鎮魂歌を

  6.波音の子守唄-1
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16817139556665589743
               (公開時間になりましたら、アクセスできます)


 明日、金曜日 20:20 公開です。


※第二部 第九章は、
 2022年5月13日 ~ 2022年9月2日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。



【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












「ルイフォン&メイシアの決意」と「ミンウェイ」

今回は、大きく前半と後半に分かれています。

前半は、この庭園を去る前のミーティング。
そして、ここでルイフォンとメイシアは『ライシェン』を連れて行くことをほぼ即決します。
これはどう考えても、置いていくという選択はしにくいので、自然な流れかと思います。

しかし、『ライシェン』を連れて行く以上、まだまだ困難は続く……。
というわけで、第三部は、『ライシェン』を連れて行ったことで起きるアレコレの物語となります。
『ライシェン』関連の物事に決着をつけて、物語は終わりとなります。
(まだまだ、先は長いですが)


そして、後半。
ミンウェイと、ミンウェイを巡るふたりにスポットが当たっています。

リュイセンとシュアンは、仲が悪いです。
しかし、互いに認めてもいます。
そのため、火花を散らして正面からぶつかったりはしません。
(以前、一度だけ、火花が散りかけたことがありますが、シュアンが正面衝突を避けたのでした。→ 第二部 第三章 4.硝子の華の憂愁-2 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/1177354054917400084

三角関係の物語が好きな人には肩透かしかもしれません。すみません。
(なお、シュアンの感情は明言されていないので、厳密には三角関係とは違うはず)

ミンウェイと〈蝿《ムスカ》〉が向き合うためには、リュイセンだけでも、シュアンだけでも駄目だったと思います。リュイセンとシュアンの「ふたり」がいたからこそ、この結末を迎えられたと思います。

だから、こういう三人の関係は必要だったのではないかな……と、思います。


次回の舞台は、ファンルゥの部屋です。



【次回予告】

 タオロンに連れて行かれた、ファンルゥの部屋。
 そこで、ミンウェイが見たものは――。

 そして。
 タオロンが告げる。

 太い声に、照れるような色合いを混ぜながら、はっきりと。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第二部 比翼連理  第九章 潮騒の鎮魂歌を

  6.波音の子守唄-2


 よろしくお願いいたします。

2件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)
    私は神視点の三人称は書けない気がするので、月ノ瀬様はすごい! と思います~(*´▽`*)

    ミンウェイとリュイセンとシュアンの関係はなかなか独特ですよね(*´▽`*)
    三角関係までいかないのは、やはり三人とも自制心が強いからなのでしょうか……?
  • 綾束さん
    こんばんはー!
    コメントありがとうございます!

    いやいや、私の三人称は、まぜこぜ三人称ですので、一番やっちゃ駄目なやつです。
    完璧な神様視点だと、なんか、冷たい感じで、とっつきにくいなぁ、と思ってしまって――だから、つい、まぜまぜしてしまうんですよねぇ。


    ミンウェイとリュイセンとシュアン。
    やはり、独特と思われますか!?
    (作者だけが言っているわけじゃなくて、よかったー)

    この三人の関係が謎な、主な原因は、「シュアンが、意外に年寄りだから」なんじゃないかと考えております。
    リュイセンのようにまっすぐになれるほど若くないので、リュイセンが向かってくると、つい避けちゃう。

    主人公とヒロインの仲が安定しているので、ロマンス担当はこちら……と言いたいところなのですが、なんか、あんまり、そんな感じじゃないかも……(苦笑)。
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