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描写はどのくらい必要なんだろう?

 たぶん私は、かなり描写を書き込むほうだと思います。

 けれど、昔(おそらく高校生のころ)、戦記物の小説を読んでいたとき、

「天気も、陣形も、馬の様子なんか、どうでもいいから、○○(←キャラクター名)がどうなったか、早く教えて!」

 と、内心で叫んでいたような気がします。

 つまり、○○が活躍するところを読みたいんですよね。
(天気とか、陣形とか、馬とか、全部、斜め読み。そこ、本当は重要なはず)

 小学生のころは、台詞の上にキャラクター名を書くという、脚本形式で書いていたこともありました。
(これを執筆歴と言っていいのかどうか疑問だけれど、執筆歴だけは無駄に長い私)


 ……それが今、どうしてこんなに描写の書き込みをするんだろう?
 謎です。


 さておき。今回投稿するエピソードは、描写多めです。

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

  第七章 星影の境界線で

  3.すれ違いの光と影ー1

 を、明日、土曜日、朝7時ごろ更新します。
 よろしくお願いします。

※第一部完結まで、毎週土曜日朝7時ごろ、定期更新です。
 近況ノートは、朝寝坊してもいいように(すみません)、前日に上げておきます。


※『ドラゴンブック新世代ファンタジー小説コンテスト』に参加中です。

 いつも読んでくださる方々、通りすがりで読んでくださった方々、どうもありがとうございます。
 カクヨムの端っこで目立たず地味にコツコツやっているので、応援がぴこっとくると、驚きと喜びに、ぴょこっと飛び上がります。

 参加表明&宣伝文句の近況ノートはこちらです。→https://kakuyomu.jp/users/NaN/news/1177354054886013445
 こんな(↑)スタンスで参加しています。



 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます。
 本編のあとにお読みください)











 制作ノート
「主人公、再登場」

 前回までの、シュアンに主役を取られたようなエピソードが終わり、主人公が戻ってきます。
 ――の、前に、タオロンが出ています。

 タオロンの登場部分は、時系列的に少し戻っています。
 読み返して、少し分かりにくいかも……。と思いました。

 直すべきか、否か。
 迷ったのですが、前回までの「捕虜の顛末エピソード」からの仕切り直しなので、復習の意味を込めて、時間を戻す構成のままにしました。
 メイシアの父を救出するのが目的。目的地の別荘にはタオロンが待っている。緊張の状態。という復習です。
(かえって混乱したかも)

 明確に「こうなのである」とは書いていませんが、タオロンの事情に少々触れました。たぶん、これで伝わるのではないかな……?
 驚かれるような気もしますが、取ってつけた設定ではなく、第三章で貧民街でルイフォンやメイシアと会ったときから、ちゃんとこの設定でした。だから、「いいヤツ風だけど、タオロンは斑目に逆らえないので、敵」なのでした。

 そして、やっと出せました。ルイフォンとリュイセンの連携プレー。
 どうだったでしょうか。
 動きを描写するのって、難しいです。うまく伝わったかなぁ……。

 次週、いよいよ、メイシアの父の部屋です。

7件のコメント

  • おはようございます。今週も早速、堪能させていただきました!

    私はタオロンからの描写で、全く違和感を感じませんでした。
    むしろ、復習させていただいてありがとうございます(笑)

    ルイフォンとリュイセンの連係プレーは読んでいてわくわくしました~!
    月ノ瀬様の文章は描写が多いですけれど、するすると流れるように読んでしまうので、多いとは全く思いません。
    きっと、月ノ瀬様の中で、しっかりと情景ができあがっているのだろうなあ、と感じさせられます。

    その描写力、分けていただきたいです……(><)
    何か、コツってあるのでしょうか?
  • 綾束さん
     コメントありがとうございます。
     そして、朝早くから、ありがとうございます!

     タオロンからの時間の巻き戻し、大丈夫でしたか。よかったです。
     ありがとうございます。

     ルイフォン&リュイセンの連携プレーは、力を入れました!
     ずっと、こういうふたりを書きたかったんです。

    (それに、舞台裏の事情として、もしも連携しなかったら――
     リュイセンがひとりで、バッタバッタとなぎ倒し! カッコいい!
     ルイフォンは「やることねぇ!」と、せっかく戻ってきた出番なのに、主役の座を奪われるはめに……)


    「しっかりと情景ができあがっている」とまでは行かないかもしれませんが、頭の中で動画(?)になっています。

     例えば、いい台詞を思いついたからといって、「よし! 書くぞ」と、いきなり書き始めると、たいてい途中で行き詰まってしまうのです。
     というのは、この【カッコいい台詞】を「胸を張って自信過剰に言う」のと、「まっすぐに相手の目を見つめて言う」のでは、全然、違うじゃん! などと、悩み始めるのです。
     この状況、このキャラクターなら、どっちがカッコいい? 

     ――こんな感じで情景ができあがる……のかな? と思います。

    (台詞だけで、充分に伝える自信がないって、だけなのかも……。
     一応、理系だったので、「解釈は一意に決まらないといけない」と思ってしまう習性が、描写で補うということに繋がっている可能性もあり……)
  • 春さん
     コメントありがとうございます。

     描写大事派、嬉しいです!
     個人個人の好みの問題だと思うので、どういうのが良い悪い、ということはないと思いますが、やはり意見が合うと嬉しいです。

     綺麗と言ってくださり、ありがとうございます。
     最近、ワンパターンになっているのが気になるんですけどね。特に「桜」。
     でも、桜はヒロインを象徴する花なので、開き直ってまだまだ出てきます(笑)。

     連携プレーは力を入れました!
     ルイフォンがいつまでも「俺の出番、ねぇな……」だと、主役の立場がなくなってしまうので(笑)。先週までは、完全にシュアンが主役でしたしね。
     ふたりの動作のイメージが、ちゃんと伝わったみたいでよかったです。どうもありがとうございました。
  • 物語の背景描写や、周囲の情景描写は作品のスタイルや、構成によって有無が分かれると感じています。

    例えばdi;vine+sin;fonia 3.すれ違いの光と影ー1 冒頭においての明の描写。

    『頭上は、紺碧の空に覆われていた。
    虚無の中に吸い込まれるような深い色。それに喰らいつくかのように、自らが立つ別荘からは、煌々とした光の牙が発せられている――。』

    これがあるから、

    『夜でも明るい照明の廊下に対し、外は暗い。硝子窓が、鏡のようにタオロンの姿を映していた。』

    中盤前のこの暗描写が引き立つと思うのです。
    もしも、

    『頭上は、紺碧の空に覆われていた。』

    だけの描写に留めていたなら、何のドキドキも無くなってしまうと感じますし、逆に光の牙関係を詳細に書いてしまったなら読み手の想像力を奪う結果になるとも思います。難しい手法ですが、絶妙なバランスの物語を紡いでおられるといつも感嘆しています!

    それだけ言うと、ただのお世辞に聞こえるかもしれませんので私的に気になった部分を。

    上の暗描写『外は暗い』。
    ここで『暗い』という語句を使うのは全体的に美しい作品の雰囲気を考えると若干安直なようにも……(あくまで私的にですので、どうかご勘弁をっ💦)
  • 佐月さん
     コメントありがとうございます。

     佐月さんから宿題が出た!
     確かに、他がバリバリにカッコつけているのに、『暗い』って陳腐だった……!

    『夜でも明るい照明の廊下に対し、外は闇に沈んでいる』

     こんなので、どうでしょうか!?


     描写は作品や状況次第ですよね。
     ……実は、「読者は物語を読みたいのであって、文章を読みたいのではありません」とグッサリ言われたことがありまして。トラウマになっていたりします。

     言われたことは、まぁ、正しいと思います。ちゃんと物語も書いていたつもりなのだけれど、文章に力が入っていると思われたんだろうなぁ……と。(展開遅いし)
     だから、描写(文章に力入れたぞ! みたいなやつ)が多くなると、「……なんか、すみません」と、ビクビクしてしまうのです。(でも書く)

     単に風景を説明するためではなくて、雰囲気というかキャラクターの心情を描写で書きたいんですよね。
     たぶん、それまでに読んできたものの影響だと思います。(斜め読みしながら、結局、そういうのを読んできたってことなんだろうなぁ)
     魂に刻み込まれた過去の記憶(笑)が、書かせているので、↑で「絶妙なバランス」と言ってくださった文は、「なんとなく書いた結果」……でした。なんか、すみません。

     さすがに、文字数が増えるだけの、まったく意味のない描写は書いていないはず……。(だって、文字数は減らしたいんです。毎回、毎回、長すぎるわ!)

     ……いや、ほんと。毎回毎回、お付き合いありがとうございます!
  • どこが着地点なのか、測りかねる描写ってありますよね。
    確かに文字数稼ぎだと思われるかもしれませんし、読者は文章ではなく物語を読みたいのかもしれません。でもっ、それでも書きたいことは書きたいのですっ。

    文章を読むということは、それを通して作者の思いを読むことでもあり、そこから想像される人柄なども読み取り、やがてはその方の書いた作品なら読みたい!という気持ち、即ちその作者のファンになることへの過程なのだと思います。

    そうしたためた私は勿論、月ノ瀬さまのファンだと言明いたします。
  • 佐月さんっ!
     なんて、なんて、嬉しいことを……っ!
     泣きます。号泣します。
     ここぞ、というときに、いつも佐月さんは感動的なお言葉を下さいます。何度、泣かされたことか……。
     ありがとうございます!

     私も佐月さんのファンです。
     初コメゲットしたときには、めちゃくちゃ嬉しかったです。
     誰よりも早く応援ボタンを押せたときは、PCに向かって高笑いします。
     でも、応援コメント欄はレベルが高すぎて、なかなか手が出せません。
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