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「影まで焦げた」の朗読作品がLisPon賞を受賞しました

本日、「最後の5分間」コンテストの受賞作品が発表されました。
https://kakuyomu.jp/info/entry/lispon_short_result

当初かなりゆる~い気持ちで参加していたこの私、何の心構えもなく受賞作一覧を見ていたところ……。

なんかある。
見覚えのあるタイトルがある。
他の方の同名タイトルかもしれないからリンクを開いてみる。
――あああああああああこれ間違いなく私が書いたやつだぁぁぁ!

と、いうわけで。
よりこさんによる「影まで焦げた」の朗読作品がLisPon賞(朗読部門の優秀賞)を受賞されていました。
よりこさん、おめでとうございます!

受賞した「影まで焦げた」朗読作品はこちらです。
http://lispon.moe/cdn/activity/act161108/detail?qaId=656602

原作はこちら。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886577390

静かに染み入るような朗読に、情緒あふれるBGM、効果音の絶妙な組み合わせ。
……ああ、いい。とてもいい。執筆時に頭の中で思い描いていた情景がさらに解像度を増して浮かんでくる。
ちょっと涙が浮かびそうになった――とまで言うと嘘くさいですけども。でも事実ですよ。主人公の女性の辛い心情が両耳からさらさらと流れ込んでくる。
そしてあのラスト。それまでの空気ががらりと切り替わって訪れる無になる感覚。最高です。
重ね重ね私の作品を選んでくださりありがとうございます。

さて、調子に乗った古月はふと気になってLisPon内を検索してみました。
そしてなんと、もう一人「影まで焦げた」を朗読された方を発見いたしました!

猫絵さんの「影まで焦げた」朗読作品
http://lispon.moe/cdn/activity/act161108/detail.html?qaId=652529

……カクヨム側の参加作品は646点あったんですよね? まさかその中から私の作品を選んだ方が二人もいらっしゃったとは。何か朗読するのに向いている要素があったのでしょうか?
猫絵さんの朗読もとても良い仕上がりです。こちらも是非是非。

なおLisPon賞は朗読作品に対する賞なので、実のところ原作者であろうが私にはなにもありませんw
ブックカバー欲しかったなぁー!

それにしてもカクヨムさん、先日の公式レビューといい今回の件といい、私のこと驚かせすぎじゃないですかね……まさか私に密かに目を付けているなんてことは……。

はい、ただの自意識過剰です。

2件のコメント

  • 初めまして。LisPonで古月さんの「影まで焦げた」を読ませていただいた、よりこと申します。ご挨拶が遅れて申し訳ありませんでした。

    「影まで焦げた」の中で一番印象的だったのは、やはり最後のシーンです。前半部分は、戦時下という特殊な状況ではありますが、引き裂かれてしまう男女という現代にも通じるような個人的な心情が書かれています。それがラストシーンで抗うことの出来ない大きな力によって、全てが消えてしまう。その対比に強い印象を持ちました。

    戦争という大きなテーマなので、果たして自分に読めるのだろうかと躊躇しましたが、今は読むことができて良かったと思っています。

    朗読に関しては、私は演劇などをしていたわけでもなく、ただただ好きで読んでいるものですから技術的な課題はたくさんあります。
    自分自身で心掛けていることは、素直に読むということで、今回の「影まで焦げた」もそのように読みました。その朗読に対して、過分なお言葉をいただき恐縮しております。しかし同時に、原作者の方に評価していただけたことはとても嬉しいことでもあります。

    本当にありがとうございました。素敵な作品に出会えたことに感謝しております。
  • よりこさん、初めまして。そして受賞おめでとうございます!

    開催期間に原爆記念日が含まれていたことと、藤子F不二雄氏の「ある日…」を某所で見かけていたことからあのラストシーンを最初に思いつきました。
    本来の小説ならばあらかじめ伏線を張って、最後にそれを回収するものですが、お察しの通り「あの日」はそんなものはなかったわけで。
    それが結果的に読み手には強烈に映ったのですね。

    朗読していただけただけでも有難いことなのに、それが受賞されたとなると原作者としても感涙の極みです。ありがとうございました。
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