本日(2018年10月30日)、現地時間午後7時28分に金庸こと查良鏞氏が亡くなられました。享年94歲でした。
https://www.bbc.com/zhongwen/trad/chinese-news-46032939知らない方へ簡単に説明すると、金庸先生は武侠小説界における三大作家の一人に数えられています。私個人としては、筆頭と呼んでも良いでしょう。
その作品は幾度となく映像化・ゲーム化され、中華圏においてその名は知らぬ者なしとまで称される超有名人です。
私は先生の「射鵰英雄伝」のドラマ版を視聴し、原作小説を読み、そこから武侠というジャンルを知りました。
当時の私はまだ筆歴が浅く、自身の作風というものを模索している最中でした。そこで氏の小説と出会い、私が書くべきはこれであると悟ったのです。
私はいつしか、私の小説が中国語圏へ逆輸入され、先生の手元に届き、一読した先生に「まあ、良いんじゃないの」と言っていただくことを夢見ていました。荒唐無稽は百も承知で、しかし結構本気でそれを目標にしていました。
それはもはや叶わぬ夢となってしまいました。
私にはなにができるか。無論、それは書くことしかありません。
新たな武侠小説を、今度は私が書くのだと。これまでの武侠を踏襲しながらも、新たな世代に向けた新武侠小説を、この手で書かねばと。
今宵、決意を新たにしたのでした。