今回のエピソードは前話「虚言託宣」の直後の話です。

誘拐されてしまった楊玉環。偶然そこへ遭遇した蘭香と元林宗は義侠心からこれを助けますが、楊玉環は池に落ちて溺れてしまいます。
これは前回の裏話で紹介した「落妃池」の逸話になぞらえたものです。

一方で、辛悟たちはその原因の一端が自分たち――厳密には余計なことをした李白にあるということで、自ら捜索に赴きます。

そして遭遇する二組……ということで、今回のメインイベントは「主人公組の初対面」でした。
これまでは「李白・辛悟・東巌子」と「蘭香・元林宗」の二組に主人公格が分かれて行動していました。
それが今回ようやく邂逅を果たしたわけです。いやー、長かった。

そして同時に、敵の正体がまたいくらか明らかになる回でもありました。
阿遥が敵側であることは「千客万来」で読者側には明らかとなっていましたが、今回ようやく主人公組も彼女を敵と認識しています。

完全に追い詰められた李白たちを救うために飛び出した彼女がなぜあの場にいたのか、どうして拘束された跡があったのか、それらは今後の話で明らかになる予定です。

最終節で登場した「警悪刀」は、文献にその逸話があります。楊玄琰が有したその刀は悪人が近寄れば音を発し災いを退けた、と。
その一方、楊玄琰は楊玉環がまだ幼いころに死に別れてしまったともあります。
そこで本作では「玄冥幇会によって警悪刀は奪われ、そのために楊玄琰は殺害された」としています。
果たして警悪刀は誰の手に、とは今後のお話にて。

――で、ここから残念なお知らせです。

率直に申し上げると、ストック原稿を今回の更新ですべて放出しきってしまいました。
すなわち次の話がまだ書きあがっていません。むしろ一行も書けていません。まだプロット構成段階です。

というわけで、剣侠李白は再びの休載期間へと入らせていただきます。

なお現在は新作の執筆に注力しており、早ければ年内には書きあがるかと思います。
カクヨムコン4に出すかどうかは出来次第です。そもそもレーベルが合うのかという問題もあります。ええ、また武侠です。一応別ジャンルの皮は被せてありますが。
もしかするとそのうち下読みの依頼/募集をするかもしれません。

それでは連載再開まで今しばらくお待ちください。