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「後宮武侠物語」完結しました

年明けから公開開始した新作武侠小説「後宮武侠物語」が本日完結しました。
途中、四ヶ月近い休載を挟みながら……えっ、四ヶ月? 長すぎじゃね? いやまあそれはともかく、休載を挟みながらも完結することができました。

本当はカクヨムコン5の結果発表前に完結させたかったのですけどね……。そちらの結果はすでにご存じの通りです。
作者としては自信作でも、思ったようには結果は出ないものです。
ちなみに友人と反省会をしたところ一番の敗因は「完結していなかったこと」という結論にたっしました。やっぱりそれか。連載期間中はジャンル別ランキングもかなり上位にいましたが、終盤で更新が止まってからはかなり落ちましたし。
次点で「やや長い」「ネームド(名前ありの)キャラが多い」「伏線を引っ張りすぎ」など。いや結構反省点あるなおい。

本作は元々Twitterで交流のあった輝井永澄さん(「空手バカ異世界」の作者さん)からネタを頂き、そこへ唐の太宗年間に実際にあった皇太子位争いの事件を絡めた作品です。

↓発端となったツイート
https://twitter.com/terry10x12th/status/1037935655295143936

当初は架空王朝を舞台にしようかと思っていたのですが、事前調査で後宮について調べていたら唐代の情報が思ったより集まりまして。たぶん、作中にも登場したアノ人の影響だと思います。
元々私は「剣侠李白」という初唐~盛唐時代を舞台にした小説も書いていたので、だったら唐代を舞台に実際の歴史に乗っかるストーリーにしてしまおう、ちょうどネタになりそうな事件もあるし――となったのでした。
ちなみに微妙に「剣侠李白」と今作とで設定上の繋がりがあったりします。伏線も改修しないまま残していますが、まあ、気づく方はよっぽどの古月ファンですね。いたら喜ぶよりも先に驚きます。

小説では名前のあるキャラクターはせいぜい5人程度に収めろと言われていますが、上記で「ネームドキャラが多い」と書いたとおり、今作では20名近い人物が登場します。
というのも、主要人物では流螢と楊怡以外は全員実在の人物なのです。

あれなんですよ、一人実在の人物を出したらその人に関りのあった別の人物がいて、その人物も出すとまた別の人が……という芋づるが発生するんです。
だから本当は⾼陽公主(房遺愛の妻)とか晋陽公主(皇太子らの妹、李治と特に仲が良かったが早世した)とかも出したかったんです。でもそうすると本当に収拾がつかなくなりそうだったので泣く泣く断念しました。
……その断念がもっと早ければ脱稿も早かっただろうに。

今後この作品をどうするかは考え中です。
私としてもかなり自信作なので、どこか公募に出してみたいとは考えています。ライトノベルよりは一般文芸レーベルかな。
できるだけカクヨム版を非公開にしなくても済むところを検討しますが、場合によっては非公開にする可能性もあることをご了承ください。
――あ、もちろん書籍化の打診は大歓迎ですよ!(こんなところで誰に言ってんだ)

今後の執筆については、またネタ集めをしつつ長らく休載してしまった「剣侠李白」に取り掛かろうと思います。
ちなみに今のところ有力な次回作は警察小説の見込みです。たまには歴史小説以外も書いてみたいんですよ。

そんなこんなでまたしばらく鳴りを潜めるとは思いますが、今後ともよろしくお願いします。

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