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【考証・想像】古墳文化終末期の儀式

七世紀代は考古学的年代観で言うと、古墳文化の終末期に当たる。

日本列島の古墳を代表する巨大な前方後円墳の築造は、ほぼ六世紀末までの約300年間に限られるとされ、以後は墳墓を作る習慣は衰退していく。この要因としては、古墳文化自体の爛熟、倭(大和)を中心とする政治構造の統合度の向上、そして仏教の政策化による影響などが考えられる。

こうした過渡期には新旧折衷様式の文化が現れる場合があるので、筆者は墳墓に仏像を並べて僧侶が経を読むような儀式が行われたのではないかと想像する。考古学的な証拠は知らないし無いと思うが、仏像は埴輪と違って高価だから置いたままにしなかったとすれば矛盾はしない。歴史小説という形式を取る場合、考証から一歩踏み込んだ想像は許されるだろう。

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