最近なんとはなしに筆が進まない感じです。
妖怪、音楽、昆虫など前からやりたいなと思っていたのは一通りやったからかもしれません。
特にラフマニノフは一度描写してみたかったんですよね。まあ全然力不足でしたが、「シャコンヌを弾かない女」というやつで他の気に入った曲と一緒に試してみて、それで創作意欲が落ち着いたみたいです。
で、しばらくはのろのろだらだらやるかと考えていたところに、昨日の夜ふと思いついて書き始めたら意外とお終いまで持っていけそうで、結局深夜までかかって終わらせ、「渚から」というのを公開しました。
どうして急に書けたのかというと、ジャンルですね多分。ちょっとSF風にしているものの、ベースはガールミーツボーイです。
この話、元々は水木しげるの妖怪図鑑に載ってるようなおどろおどろしい人魚の出るホラーを想像していたのにできたのは全く違う。
自分はそういうの描きたかったのかと、自分でびっくりというか、いや恥ずかしいですねこれ。
人間の理性ってのは欲求を本人からも隠蔽して、反対に創作はそんな隠されたものを引きずり出してくる。珍妙な話ですが、ある意味創作の面白いところでもありますね。