そろそろ落ち着いてきたかと思ったところであった『きみふみ』に、レビューコメントをいただきました。
『君と交わしたかった文』
https://kakuyomu.jp/works/16818093076405088392 三奈木真沙緒 様より
文集の中でだけは、きみの隣は僕の指定席だった。
あまりにも美しい思い出に捧げる恋文(こいぶみ)。彼は、自分のことをスッポンかなにかのように感じて、気後れしてしまったのだろうか。そんな気後れさえ、懐かしい思い出になる。どんなに遠くても、夜をそっと見守ってくれる、静かな光を想う。…こんな綺麗な思い出、自分にはあっただろうか? ちょっとうらやましい。
成野から
レビューコメント、どうもありがとうございます。
指定席との表現をなさいますか。いいですね。不覚にも心をやられました。
スッポンは離れない。ただ小説を書くという共通点だけで、文集の隣にいた主人公を言い表しているのかと思いました。上手いこと言うなぁと。
そうではなくて、月とスッポンのことですね。はい。見事に言い当てておりますね。
主人公が自分の能力を過信(作中では自意識過剰としていましたが、意味合いがおかしいですね。とりあえず、そのままにしておきますが)したままであったのなら、気後れはしなかったのかもしれません。
気後れしたからこその人生であり、思い出ではあるのですが、ね。
この作品で描かれる思い出が綺麗かどうかは分かりませんが、三奈木様にもそのような思い出はあったのではないかと感じます。
どんなに遠くても、夜をそっと見守ってくれる、静かな光を想う。
このようなすてきな表現をされる感性の持ち主様なのですから。