たったのさっき、読了しました。
本の価格はどこで決まるのでしょうねえ?
読み切ってみると、安っ!
私は物語が好きです。
安い高いの多寡をどこで判断するのかと言えば、真っ直ぐに本の価格でしょう。
あやかし草子はお買い得でございますよ?
胸を張って申し上げられます。
どこか悲しく切なく喜ばしい。感情の福袋。
酸っぱい辛い甘い、ほろ苦くて辛い。
そのどれもが禍福だったりします。
ところで、私が何故宮部みゆきさんの書くとこの話がなぜ苦手なのかも分りました。
彼女の描く推理モノはブロック仕立て。
キチカチ組み上げた物語は、本当には物語ではありません。
物語とは、そもそも遷ろうもので、気紛れでいい加減なものです。
その気楽さが無いから、私はあれが苦手だった。
彼女が組み立てる推理モノはブロックだった。
ですが、時代物は違う。
突っ放して転がして、何とかなるさ、的なものであったような印象を受けます。
つまりは気楽に取り組める分野だった。
いい加減な気持であったとは思いませんよ
元々力がある人なので、へえぇ~と思っていた仕儀がこれなのかも知れません。
ついさっき読了した本の中で、主人公を挿げ替えますという宣言をされて、おおぅ!?勇気あるのぅ。感じ入ったところであります。
主人公を交替するなど、なかなかに出来ない。
それをやりますってんだから、それなりの覚悟がおありでしょう?
―何てことは、この人には無いだろうな。
そう思ったから、そうします。
それだけだと思います。
今後が楽しみな作家さんですね。
それにしても淋しいかな。
でも、三鬼はまだ読んでいない。
おちかさんバージョンの怪談をもう少し楽しめます♪