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【見聞備忘録】二〇二四年 十二月

見たもの・読んだもの・聞いたものの記録を再開しようと思い立った。先月はお出かけが多い。
※フィクションは基本ネタバレ込み


■漫画
・松虫あられ『林檎の国のジョナ』(1巻)
 松虫先生はテンプレのいい人を基本的に描かないので、東京から田舎へ逃亡する若い娘ものの枠を超えてくれると信じている。

・売野機子『ありす、宇宙までも』(2巻)
 引き続き宇宙飛行士選抜試験for中学生に挑むありす(とセコンド犬星くん)。
 売野ワールドにかかるとアレやソレがこうなるのか……と唸りっぱなし。SF畑の人にも読んで欲しいな……。

・奥悠『そこで星屑見上げてろ』(最終7巻)
 アイドル二世、ボーイズグループオーディション殴り込み物語完結。
 ガールズグループオーディションのNo No Girlsを追っているのだが、そこにでてきている女の子たちの自我、「エゴ」は最終審査に直前になって見えつつあるかな……という感じである一方、エゴイストとしてパフォーマンスを上手く引っ張る子はちらほらおり、このマンガとの差を考えてしまう。そういう意味で、おれはさっさと佐原ひかり『スターゲイザー』を読むべきだとは思う。

■観劇
・『応天の門』@明治座
 人生初明治座、前から3列目でおお!と思ったけれど、花道がある劇場なので中央部の座席で観たかった気がしなくもない。
 原作ファン的に満足のいく舞台化だった。業平さまがマジ業平。あと、劇の鍵を握っているのは長谷雄役の人だな、と思うなど。あ、基経もよかったです。

■映画
・竹林亮『大きな家』
 多くを語ろうとは思わない。パンフレットは買ってよかった。
 「どこへ行くのかわからない/どこから来たかもわからない/行くも戻るもない道を/戸惑いながら歩いている」(主題歌 ハンバートハンバート「トンネル」)ということだと思う。


■ おでかけ
・漫画家・森薫と入江亜季 展―ペン先が描く緻密なる世界―
 眼福としか言いようがなかった。なんとなく同じくくり(「ハルタっぽい」の象徴)になりがちなふたりの原画を見比べると、マンガは全然違うことが歴然としていた。
 ものすごく創作意欲を掻きたててくる企画展。


■ 音楽
・矢野顕子・上原ひろみ『Step Into Paradise - LIVE IN TOKYO-』
 音楽の神に寵愛されているもの同士のピアノの音の絡み合いが、スリリングで爽快。
 「ラーメンたべたい」が本家よりファイトスピリット?が強くてよい。

・帰国子女『体育理論』
 諭吉佳作/menのサポートベーシストもしているSSW/トラックメイカー。検索性が非常に悪いが忘れられないネーミングである。体育というよりエクササイズ感が強いインターネットポップサウンド。ベーシストっぽい感じはする。

・長瀬有花・Wami「Sweet Chat(feat. yuigot)」
 長瀬有花はmekakusheとの共作から知ったアーティスト。digitalとphysicalの用軸で活動する"だつりょく系アーティスト"らしい。花譜ともまた違ったアプローチかな?
 WaMiの情報は上手く掘れていないのだがシンガーらしい。きりりとした声でyuigotのサウンドをほどよく引き締めていていい。好き。

▼画像は世田谷文学館最寄駅の「芦花公園」駅。カクヨムだからね。

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