最近すっかりカクヨムのカクもヨムもしていない。
しかも、ロシアの動き+東京大空襲の振り返り+3.11の振り返りと、重いニュースが重なる。
さすがに今の状況下でニュースをコラージュして面白おかしくする自信はない。
その上、以前は好きだった岸本佐知子のエッセーすら、どこかわざとらしい感じがして、すっかり油が抜けてしまったような、スカスカした文章にしか見えなくなってしまった。
やはり世の中が一変すると、価値観の根本がグラグラするのだろうか。コロナよりも今回のロシアの暴発的な動きの方がずっと衝撃が大きい。
そんな中で、山田風太郎が漱石を評して、長く読まれているのは「誠実さ」を扱っているからだと書いていたのを読んで、深く納得した。
山田風太郎はこちらの興味の向きが真面目な方へ変わっても、不真面目な方へ傾いても、いずれの方向にも先導者としていてくれるような感じがある。