を始めるとしたらどうか?
そうすると二人でも会話が弾む。
たとえばファミレスに行くと……。
「どうだい?このふかふかのソファーは?」
「すごい!ふかふかだ!座り心地最高だ!」
「それに……、あの大きな窓をごらんよ!」
「大きい!自宅よりもずっと大きいぞ!」
「朝から晩までピカピカさ!」
「きれいだなあ!」
「さて、お待ちかねのこのメニューは……」
「メニューは?」
「何と、全てのページがオールカラーなのさ!」
「ウォーー!!カラー写真が満載だァーーー!」
……何だこりゃ。
筒井康隆が「ネオ・ヌル」に書いていた「これは小説ではなくてコントである」という評言を思い出した。
そんな事を考えながら道を歩いていたら、中学生の女子同士の会話が耳に入った。
「外国から見たら、日本も外国なんだよ!」
いかにも中学生の言いそうなことである。しかし何にでも感心するルールを適用すると、
「うわ!よく気づいたね!今までずーっと盲点になってたよね!学会で発表したらノーベル賞が貰えるかも!!」
くらいのことは言ってあげたくなる。しかし、もし言ってあげたら警察に通報されかねないのでやめました。