「ユリイカ」の蓮実重彦特集号を立ち読みしていたら「なぜあなたの書く文章は3節や5節に分かれているのか」みたいな質問があって「それは起承転結が嫌いだからで、何でも3や5の倍数にして分ける」と返答していた。
その後で、たまたま寄った古書店で塚本邦雄の「序破急急」という本を発見した。普通は「序破急」だが、「序破急急」というテンポやリズムはいかにも塚本邦雄的な感じがする。
おそらくこの二人は同じことを言っている。簡単に言ってしまうと「予定調和を目指さない」というか「予想のつくようなものに書く価値はない」というか。
あと2,3ヶ月ほどしたら、自分も綺麗にまとまった話ではなくて「序破破破破」「破急破急序」とでもなるような、構成の破綻しているような作を書いてみたい。