「お母さんが駄々をこねる会」のコメント欄で、様々なご意見をいただきました。
その後、以前ちょっと検討したメモなどが見つかったので、ご興味をもたれた方、ご意見をお寄せいただいた方むけに公開してみます。
といっても半端なメモ書きです。
案Aは、最初の思いつきのメモ。
案Bは、もう少し長い「会費を高額にしたら?」というメモ。
案C,Dは、今回の企画のコメント欄で書いたアイディアの整理です。
いずれも何というか、全体の長さのイメージがつかみきれない感じです。
↓
案A
「お母さんが駄々をこねる会」-あるいは「駄々をこねよう!」
お母さんたちが集まって、順番にわがままを言う。
それを聞く役を一人決める。
あるいは、ババ抜きをして、負けた人が一時間だけ聞き役になる。
他の人は思いっきり駄々をこねる。
またババ抜きをする。繰り返し。
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案B
リディア・デイヴィスの本を読んでいて「お母さん」という単語を見た瞬間、急に「会費をうんと高くする」という発想が浮かんだ。
年会費1200万円で一括払いのみ、とするとどうか。
いや1億2000万円でもいい。
それでも払いたい、払える、という主婦だけが対象になる。
つまり最初から特定の傾向を持っている。
期間は一年間。
支払うや否や、市役所や警察や民間の警備会社はほとんど思い通りの反応しかしなくなる。
会員がやりたいことをことごとく容認し、会員に不利になるような事態には目をつぶり、有利に解決してくれる。
電話をかけて、
「駄々をこねたいんだけど」
というと聞いてくれる。
お約束で一度は断るのだが、
「やだやだ!やだよ~!」
と、駄々をこねると二度目は断らない。
「お任せください」とか「善処いたします」といった決め台詞がある。
その効果が家族や親類や友人に及ぶこともある。
たとえば、交通渋滞のせいで娘が校外テストの時間に遅刻しそうになったので、間に合わせるためにパトカーが先導する。
途中で新幹線や救急車にバトンタッチする。
霊柩車、ジェットヘリも駆使する。
スーパーで、ポイント還元率を通常の一万倍にして!
払った金よりポイントが多くつく。
台風の進路を逸らす。
世界陸上で、贔屓の選手に勝たせる(世界新記録で)。
電話一本で、アカデミー賞のノミネート外からの作品賞受賞。
有名な監督(クリント・イーストウッドなど)が泣きながら、「私のたった一度のお願いです」とか言って、強引に受賞させてしまう。皆、感動しているので問題にならない。
「とんでもなく無茶な要望をされたら、それをどう受けるのか?」という根本的な疑問。
まず、そこそこ高い金を払っている人々なので、あまりにも無茶すぎる要望はしない。
狡猾なお母さんもいる。
「北海道で売ってる限定品のいちご大福が食べたいよう」
これは金銭で解決できる。
買った人を日本中の監視カメラ他で追尾して、不当に高額な金で買い取る。そして緊急配送する。
翌日、そのお母さんは「昨日の半分の時間で持ってきて!」
などという。それも予想済みの欲望なので、クリアする。
ありそうな要望、想定される要望は予め人工知能によってほぼ網羅されている。
「お母さん」になった女性に特化した心理学的な傾向を踏まえて、日夜研究を続けている。
テレビやラジオやインターネット、天候、経済状況、ニュースほか。
ビッグデータを解析し、何もかも想定内。
量子コンピューターで計算済み。
計算しきれない時は、日本の金融システム、各省庁のネットワーク全てを一時的に犠牲にしてでも計算・予想して我侭を通す。
「断固として無理難題を要求する会」ではなく「駄々をこねる会」なので、ネーミングによって助けられてもいる。
欲望をコントロールしている(テレビ・ラジオ番組の操作、誘導など)。
ピンチの場合、二枚目俳優やタレントの力により、色仕掛けで誤魔化す。
同性の好感度の高いタレント、女優、お笑い芸人など総動員する。
どうしてもかなえられない場合は返金するので、仕方がない。
秘密の組織だが、かつて会員だった者同士が偶然に知り合い、連絡を取り合う。
ある欲求をかなえる途中で、主婦が誘拐される。通常の何百倍も警察官や自衛隊が迅速に働き、誘拐犯はボコボコにされる。
全体的に「富豪刑事」とか、些細なことに大金を使うような「こち亀」の金持ち話に似ている。
トーンとしてはそういう線だ。
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案C
ゾンビ物の設定の一部として。
ゾンビ物を考えているので、その中に出てくるお母さん同士でこういう会があったら魅力的ではないか。
枝葉のエピソードで、この会が出てきたらかなり良いと思う。
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案D
父親と息子と娘が3人でお母さんを食事か何かに招待して「今日はお母さんが駄々をこねてもいいよ!お母さんが駄々をこねる会だよ!」という心あたたまる雰囲気の会。
しかし何というか、これ以上の細かい部分が思い浮かばない。
余裕のある時に考え直さないと駄目。