何かと予防線を張りたがる人がいる。
「執筆は自己満足の趣味」
「ひとまず備忘録として」
「自分にとっては単なる自己表現」
「暇つぶしにちょっと書いただけ」
ようするに「執筆は己の内だけで完結するもの」、あるいは「まだ本気は出していない」と、そう周囲にアピールしているわけだ。
だが、そんな見栄はもう必要ない。
本当に自己完結しているなら、独りで勝手に書いて勝手に満足していればいいわけで。投稿サイトに載せている時点で、そうでないことはバレバレである。
腕前がまだ道半ばであることも、作風が場の空気に忖度していないことも、読めばわかる。
それでいいのだ。ついつい言い訳をしたくなるのだろうが、ここでの低評価や不人気など少しも恥じることはない。
マイナーな嗜好に支配された井の中でチヤホヤされたからといって、その先に何の進展があろうか。
アニメ化やコミカライズしたところで話題にも上らず、結局は三流であることを世にさらすだけ。
独自性が低く、いくらでも替えが利くので、わずかなファンや関係者もすぐに類似品に心移りする。
そしてあっという間に忘れ去られ、塵となって消えていく。
そんなつまらない価値観に惑わされ、限りある時間やアイデアを浪費するのは実にもったいない。
ここの業界人の目や御託もさほど気にする必要はないだろう。
偏ったシステムに依存し、そこから湧いてくる三級品ばかり相手にしている者は、いつまで経っても一流を見抜く目を養うことはできない。
そんな様だから、10年近く続けていてもまともなヒット作ひとつ出せないのだ。
でも心配はいらない。井戸の外にはあなたと同様たゆまぬ努力を続け、本物を見抜く目を持つに至った本当のプロが存在する。
ひょっとするとそれは、小説界隈ではなく別のメディア関係者かもしれない。
いつかあなたの腕が一流に届き、そういう人たちの目に留まる日まで、堂々と埋もれていようではないか。
仮にダメだったとしても、運が悪かっただけとサバッと諦めればいい。
信念を曲げずに挑み続けた一流への夢は、たとえ叶わずともあなたの心と腕に何かを残す。
それはきっと、惨めな「三流の烙印」よりも価値あるものだろう。
というわけで、この企画では「サイトの嗜好になびかず信念を貫いた物語」を募集する。
こんなサイトでも、かろうじて交流の場としての利用価値は残っている。少数ながら同じ志を持つ書き手の作品に触れ、その輝きや未熟さを自身の糧としてほしい。
ただし、読み合いではないので無理強いは無し。気が向いたら、少しのぞいてみるくらいで構わない。
エッセイや創作論の参加はご遠慮願う。
参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「サイトの嗜好になびかず信念を貫いた物語」を選択してください。
カクヨムにユーザー登録するとイベントへの参加ができるようになります。カクヨムの登録は無料です。
アカウントをお持ちの方はログイン
#1
ラブコメと異世界ファンタジーが大好物です!長編かショートショートメインです。代…
#2
強くて魅力的なババアが出てくる小説を書きます。続きが読みたいな、と思ったら作品…
#3
硬派なファンタジーが大好物。 代表作は【THE STRENGTH】です。
#4
某フロムゲーに脳みそを焼かれた物書きです。PCと脳を直結して執筆したいと…
#5
メイン連載のタイトルに興味を持ってくれてありがとう。第一話を全部読んでくれてあ…
#6
パソコンのキーボード「z」が壊れているタイプの小説家。
#7
趣味を増やしたいなと思い、2024年6月からラノベを書き始めるようになりました…
#8
#9
作者への連絡はTwitterまで。
#10