「親不孝者」を含む小説

妓楼帰り、芹沢鴨は「旦那さんは親不孝者ですね、立派なささくれ。美味しそう」とネズミに声をかけられます。 そう、これは酔っぱらい話。 どちら様もかるーい気持ちでお読み頂ければ幸…

私の指先に親不孝者の証が出来た。私はそれを千切ろうとするが…… KAC2024第四回お題参加作品です。ささくれは無理に千切ったら痛いよね、って話。

まだまだ未熟な噺家さんの小噺。 お耳を拝借致しまして、くすりと笑って頂ければ幸いです。

　あぁ……もう、こんな時間だ。 　……みんなはもう学校に行ってる時間か。……はぁ。罪悪感が凄い。 　別に、学校のやつらに罪悪感がある訳じゃない。ただ、死んだお父さんとお母さんに申…

　生まれて、死ぬまでの間に人は思い出を積み重ねる。 　古い思い出は次第に色褪せて。しあわせな思い出も、そうと気づかんで忘れてまう。 　せやのになんで、思い出を積み重ねるん…

「まともな会社で真面目に働いて、25歳までに結婚して、子供は2人産んで、 すぐ預けて共働きしないなんて。かわいそうな子ね、あんたのことよ」（母、談） 「お前はまだ主婦なのか。頭が…