「空木（うつぎ）」を含む小説

　中学最後の夏、直前…… 　3年2組の面々はクラス丸ごとデスゲームに巻き込まれた。 　訳も分からないまま第一ゲームが開始し……、――ルールは【一つ】 　満場一致で一人の犠牲者を決…

もう一度、あのひとに会いたい。 かつて恋人から聞いた不思議な伝承――立夏のひとつ前の十六夜の夜、翡翠川の上流の佐砂井の郷で、二度と会えない人にもう一度会える――を信じ、不如帰山…

■あらすじ ほんの少し薬草に詳しい新米青年武官は、突如として武官長に呼び出され、文官への転身を命じられる。 言われるがまま文官「檳榔」として訪れた場所は、誰も訪れることのない巨大…

　現実は、御伽話より夢がない。 　けれど、いいことがないかというとそうでもない。 「空木（うつぎ）さん、今日もお話聞かせてくださいな？」 　大学生の俺、空木陸人（うつぎりくと…