「キルケゴール」を含む小説

※涼太の過去を結構捏造しておりますので、苦手な方の閲覧は推奨いたしません。それでもよろしい方のみお読みください。（割と前半は闇要素強めとだけ申し上げておきましょう。） なおこの…

　セーレン・キルケゴールが遺した書物のうち、『哲学的断片への結びとしての非学問的あとがき』というものがあります。 あまりに素晴らしく感動した思い出があります。 　ただ、この書物に…

エーン・ソーフ　再生紀:999年（ên sôph：A.R. 999）。 ＜邪神島＞の忌み名で呼ばれるアサーザッド列島には現在、１３の国が存在する。 『破片戦争』という永劫終わら…

閉館時間の迫る図書館で。 生きる気力を失った空っぽと、その話し相手と。 キルケゴールの『死に至る病』を机の上に添えて。 かなり病んで自殺未遂をやった時期があり、そのとき走り書き…

その男はブログで思想哲学を語り この国に必要なものを示そうとしていた その男は世界を変えようとしていた。 ただ、このものの考え方は、それほど特別ではない。 思想哲学書を読むと…

死に至る病とは絶望であると、キルケゴールは言った。では生に至るために、私たちに必要なものは何なのだろうか。 「私」は病室で目をさまし、唐突に「生きる」ことを始める。