「アジア 絆」を含む小説

蒼いタイルが輝く青の都・サマルカンド。 その美しさに憧れながら、草原で暮らす名もなき少年がいた。 ――のちに“最強の征服者”と呼ばれる青年、ティムール。 部族同士の争いが絶え…

1990年代のバンコクは、急速な経済発展と社会変動が同居する熱気あふれる都市だった。 特にサパーンプット地区は、中流家庭が暮らし、伝統的な価値観と新しい時代の波が交錯する場所。 …

時は１９０８年の春。日本海軍中佐の『津村 陽太』は小アジアの国、オスマン帝国へ親善大使として訪れていた。 オスマン皇帝への謁見とオスマンの政治家や軍人達との交流会の後、三日後の帰…

烈風と呼ばれる剣士、風我は、血気盛んな若武者である。帝王に復讐する為、世界の命運をかけた戦いに身を投じる。 冷酷非情と言われる帝王、涼新は、全てを終わらせる為に風我を欲する。 碧…

美しい少女ノエイルは、遊牧の民。彼女には六歳までの記憶がない。 ある日、出会った旅人の青年は告げる。ノエイルは、砂漠の都市国家で信仰される水の女神の一柱なのだ、と。 自分を守る…

北欧とアジア、時代も異なるかけ離れた境遇の少女ふたりが出会う。地球儀が見せる奇跡と、絵本寓話と現実が交差する不思議な世界と家族愛の短編物語。 　現代の幸せは、何を土台に存在できて…