「掌編とか」を含む小説

　ホテルサウンズを訪れるのは五年ぶりだった。 　四つ星として名高く、行き届いたサービスが気に入り贔屓にしていたのだが転勤などにより疎遠。諸々と片付きようやくまとまった休みが取れ…

時間が押しているので、紹介はまた今度。しばし、さようなら。

『平和展２０２５』 ――実感も関心もない、平凡な都会っ子の備忘録。 ＊＊＊ 終戦八十年に寄せて。

【BL／ほのかにR15】悠介に誘われ、浴衣姿で出かけた夏祭りの夜。てっきり彼女の代役だと思っていた亮太は、予想外の悠介の答えに戸惑う。賑わう縁日、三日月、狐面――灯り揺らめく宵に…

信号待ち、赤から青になるほんの数十秒。 何もないはずの空を見上げたら、隣の人も、 そして周りの人も同じ空を見ていた ──夕立のあと、そこには大きな虹が。 日常に訪れた、ご褒美み…

いつからか、泣けなくなった。 悲しくても、嬉しくても、悔しくても、涙は出ない。 “鉄仮面”と呼ばれながらも、心は確かに揺れている。 役割を演じ、仮面を重ね、守ってきた“ひとり”の…

上手くいかない事も、酒を酌み交わせば大概上手く……いかない。

　タワマンを買った。 　駅から10分。2LDKの中層階で8000万。築三十年だがリノベーションされており綺麗ではある。しかし、この部屋が生涯の根城かと思うと、なにか途端にやるせ…

コメディぽい話です。 1話目→とある町の別々のサッカークラブを応援するサポーターの男女の話。これはスタジアム前の広場で繰り広げられた、現代のロミオとジュリエット！ 2話目→蛇…

　寂れたうどん屋でバイトしていた僕。 　バイト仲間のXは客寄せにと、ある提案をする。 　だが……それは禁忌だった。

　大きな花火大会がある事で有名になりつつある街に住む、いたって普通な高校生主人公。 　クラスでは『花火大会』が近づいてきて、浮かれる者たちがちらほら。 　そんな何かクラスの…

　失意のまま部屋に入ると、もうベッドに横たわるしかなかった。 　何もする気になれない。生きる気力もない。ルイがタクミと付き合っているなどというスキャンダルを聞いてどうして平常でい…

「山ガール」を自称する、愛らしい美女・恵子。　単独の登山行には、でも、やはりいろんなアブナい誘惑がつき纏って？💓

子を産み、産んでは亡くすを繰り返す未亡人。 子供たちは、13歳の誕生日に皆、世を去ってゆく。 死すべき運命を背負った我が子に語り聞かせる、とある物語は。 本作は、掌編でありなが…

吃音症の僕と、カフェ店員の楓さん。彼女は人妻なので、別にどうこうなろうとは考えていない。いや、実際は―― ◇自主企画『お題「カフェ」と「相談所」で小説！』に向けて執筆しました。…

70代になった小説家は才能の枯渇に懊悩する。

日常に潜む微ホラー&すこし不思議な物語。 オムニバス連載です。語り手は各話で違います。 掌編なのでさくっと読めます。 【2025年度版の連載を再開しました】 　数話を追加する…